2015年06月19日 18時24分更新
保険ショップと言えば、ショッピングセンター内のインショップと路面店の二大出店先があります。
ショッピングセンター内には11年ほど前、唯一「上場」していた保険代理店によって全国に「保険市場」が出店され全国を圧巻させましたが、7年ほど前に、この「保険市場」から店舗譲渡の形を受けて、現在大手と言われている保険ショップの殆ど多くが初めてショッピングセンターに出店出来るようになりました。
イオン、イトーヨーカドーといった大手ショッピングセンターが出店を認めるには企業としての障壁があって当然!唯一「上場」していた保険代理店にショッピングセンター出店が集中するのは当たり前ですよね。
現在大手と言われている保険ショップは未だ上場している所は皆無であり、「保険市場」から店舗譲渡が無ければ現在もゼロのままだったと考えます。
その後は、一度出店の実績を勝ち得た保険ショップが新規商業施設への出店を競い合うようになり、結果、「入札」するようにまで至りました。一坪驚くような家賃で入札がされ、資金力のある大手保険ショップの寡占に拍車をかけてきました。
しかし、この「良い場所に出店すれば上手く行く」という原則が崩れかけています。商業施設が次から次へと出店し、陳腐化のタームが極めて短くなっているからです。ネクタイ派手夫はバスで行けるのでどうしようもなく暇になったら六本木ヒルズや台場シティに行きますが、理由は「人がいない」からです。脚光を放った商業施設もアッと言う間に飽きられて新しい施設に人を取られていっています。
こうした中、新しい展開が見えてきています。
一つは路面店。最近は「コンビニ」の退店が非常に多くなっています。しっかりとしたマーケティングをされて出店されていて駐車場も広いコンビニ跡に保険ショップが多く進出し成果を上げています。「何のプロモーションもしないのに毎月20名程度の新規来店がある」といった話を至る所で聞くようになりました。しかも、地方での話です。保険ショップ自体が市民権を得たこと、保険相談する方は複数の保険ショップを回って確認する事例が多くなり意外と自宅近くの路面店に顔を出す方が多くなったこと、商業施設内の保険ショップは意識しないと発見できませんがコンビニ跡地の保険ショップだと目につき易いといった理由が考えられると思います。
また、書店内、ホームセンター内、携帯電話ショップ併設、ネイルサロン併設といった商業施設ではない施設への出店も増えています。「保険のターゲットを絞り込み」、場所を探すという動きです。女性マーケットが欲しければ女性が集まる場所に、シニアマーケットが欲しければシニアが集う場所に出店すれば、販売トークも複雑にならず商品もある程度限定されるので「人の力」に頼るパーセンテージが少なくて出来ますよね。
「良い場所に出店さえすれば上手く行く」という神話が崩れ、工夫次第でランニングコストを大幅に削減し新規来店だけに頼らないやり方がドンドン出てくる流れを感じますね。
保険ショップはショッピングセンター内と路面店と勝手に考えていた皆様、頭を柔らかくして皆さんが持っているインフラとマーケットを利用した新しい保険ショップを創造して行こうではありませんか。
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