2013年04月22日 10時52分更新
日本の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加を巡る米国との事前協議が最終局面を迎えました。
焦点だったのは「保険」!!
日米経済摩擦になると過去から必ず「保険」が真正面に出てきますね。
それもそのはず!!
日本の生命保険業界は魅力的ですからね。
流通の王者「イオン」がダイエーを傘下にして流通業界ダントツのトップになったとの記事が掲載されましたが、それで売上5兆円!!
保険業界は大きく減りましたが、それでも売上27兆円!
ケタが違いますよね。
保険では日本郵政傘下の「かんぽ生命保険」の業務範囲が米国の関心事項。
日本の保険市場には、アメリカンホームファミリー保険(アフラック)やプルデンシャル、メットライフアリコなど米系生保が進出しています。
彼らは日米経済摩擦解消として第3分野が解放されて進出しているので、医療保険やがん保険に強く、特にアフラックは営業利益に占める日本事業の比率が8割を超しています。
彼らにすれば日本の閉鎖的保険市場の開放は是が非でもやり遂げたいとこと!
ということで、ターゲットは「日本郵政グループ」となっています。
米国は「日本政府が出資」する日本郵政グループが自由に新商品を出せば公正な競争を阻害すると主張し、日本は米国に配慮して「かんぽ生命保険のがん保険参入を凍結」する方針を決めました。
なかなかですよねー。
米国は日本で医療保険が売れない現状として「国民皆保険」が要らないとも要求してしたが、流石にコレは無理な話し。
でも、TPPがスタートすれば海外の医療機関が進出して日本の医療機関は大きな打撃を受けるとも言われていますので、米系医療保険に加入していないと診断拒否とかいう医療機関がそのうち出来るのではないかと勝手に想像しています。
医療保険は近々複数の日本の保険会社が新商品を投入し益々競争激化の様相を呈しています。日本の保険会社も外資保険会社に負けない商品投入で何が来てもしっかりマーケットを押さえられるようにしないといけませんね。
楽天が楽天生命を本格稼働させてきました。
こうした新しい保険会社の台頭が新しい風を吹かせることを期待したいものですね。
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