2012年03月22日 09時57分更新
新年度も近いので、パソコンを新しく購入したいという方も多いと思います。でも、出先の喫茶店で作業していたら落としてしまって破損したとか、コーヒーをこぼしてしまって電気系統に不具合が生じてしまったとかを心配される方も多いと思います。 この場合の保険って、あるのでしょうか。
以前は傷害保険何かに「携行品損害担保」といった特約が付いていてノートパソコンも当初は保険支払い対象となっていましたが、これだけノートパソコンが普及し事故も当たり前のようになってしまったので、現在は携行品損害特約では対応できません。
だったら、家財の火災保険だったら、どうでしょうか。
ノートパソコンも『家財』だと言われると答えは、その通りだと考えます。従って、家に置いてあったパソコンが火事で燃えたという事態では保険金はお支払いできると考えます。でも、外に持ち出したら、、、、これって「持ち出し家財」で対象なの?と言われると正直解釈は難しいと言わざるを得ませんね。だったら、外で壊したパソコンを自宅内で壊したことにして保険金請求したらイイじゃないかとお考えの方、それは保険金詐欺ですよ。つまらないことは考えないで下さいね。
でも、「家電」ですから、購入して普通に使っていたのに壊れたというケースでは『家電機関延長保証保険』がありますので、購入される家電販売店に確認してみて下さい。大概の販売店では対応していますよ。
では、こうしたパソコン関係の保険は全く無いのかというと実はあるのです。
対象業者は、ネット販売事業者、インターネットでオークションをしている業者、電子認証局、携帯コンテンツ・ホームページ作成事業者、ソフトウェア開発・販売業者、情報漏洩・不正アクセス防止ソフト開発・販売業者等、所謂、IT事業者が対象となります。
で、IT事業者が業務上被る「賠償責任」、『利益損害』、『費用損害』、『情報メディア損害』等を補償する保険として「コンピュータ総合保険」があります。
どんな事故を担保するかというと、例えば、不正アクセスまたはソフトウェア等の不具合によって生じたネットワーク上における情報の漏えいに起因する第三者のプライバシーの侵害または名誉・信用の毀損によって業者が被る法律上の損害賠償といったものや、コンピュータや回線等のネットワーク構成機器・設備の機能停止による営業休止に因って被った利益を補償したりするものです。
IT業者にとっては必要不可欠の保険ですよね。
保険料はIT事業者の売上、業務の種類・内容、保険金の支払限度、自己負担額などに因って決定されますので、ご関心のある事業者がいらっしゃいましたら、ご覧のサイトに依頼してみて下さい。
年間売上高10億円のネット販売専門業者で、支払限度額3千万円、自己負担額10万円の設定で年間保険料は約121万円となります。
決して、高くはない保険料だと思いますよ。
損害保険は「モノ」保険ですので、「モノ」であれば保険は必ず存在します。
こんな「モノ」にもといった損害保険は本当に数多くありますので、大切な「モノ」をお持ちの方は、是非、保険代理店さんにお問い合わせ下さい。
損害保険って面白いでしょ!!