2013年03月11日 14時45分更新
3月11日。
東日本大震災から2年を迎えました。
東北地方に未曾有の被害をもたらし、2万人以上の尊い命を奪った東日本大震災。
今なお30万人以上の方々が避難を余儀なくされているという実態を知り、胸を締め付けられる思いがします。
首都圏でも大勢の方が大地震を経験され、当日は自宅に帰宅できなかったという「帰宅難民」が町に溢れました。
まさに想定もしなかった「リスク」が、一日中、あらゆる方々の上に覆いかぶさってきた日だったと思います。
その意味で、保険を取り扱う者にとっては忘れてはならない日が3月11日なのです。
建物の被害では、「全壊」が12万8942戸、「半壊」が26万9253戸、「一部損壊」が73万8507戸に及びました。
この被害に伴う「地震保険」の支払件数は、宮城県で26万件以上、茨城県で11万件弱、東京都で9万3千件弱、福島県で7万8千件にもなりました。
支払保険金の額では、宮城県で5600億円弱、福島県で1570億円、茨城県で1530億円弱、千葉県で1090億円等々に及び、合計で1兆2千億円の支払いという過去に無い支払いが発生しました。
多くの方に地震保険がお役に立ったことは保険募集人として少しは被災者の方々に貢献できたかなという思いになれますね。
地震保険の支払いは、「全損」、「半損」、「一部損」の3区分になっているため、保険金支払いが迅速になされ、震災後3ヶ月間で約50万件、約1兆円の支払いがなされました。
保険会社社員、保険代理店が不眠不休で走り回った結果であり、保険会社出身のDr.ウエノも皆様の活躍を誇りに思います。
一方、「一部損と半損では支払い金額に10倍の開きがある」点や「住宅の2重ローン問題」、そして首都圏の「高層マンションでのエレベーターや給排水設備等の被害で保険金支払いが出来ない」といった問題点も顕在化し議論を呼びました。
復興は未だ道半ばという状況ですが、東北の物産を購入したり東北に旅行に行ったりしてお金を使うことで少しでも貢献したいと思います。
また保険募集人として、あらゆる「リスク」を想定した上で、お客様にトータルな保険提案を常にするよう心がけたいとも思います。
保険は「万が一」に備えるもの!
「万が一」発生する「リスク」を全て的確に考え対処すべき保険の提案をしていきたいと思います。
東日本大震災を風化させることのないよう、保険募集人は初心に帰って頑張って行きましょう!
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