2019年03月05日 18時24分更新
IT大手のディー・エヌ・エー(DeNA)とSOMPOホールディングスは、カーシェアリング事業を運営する新会社を共同設立することが報じられました。
DeNAが手がける個人間の自動車の貸し借り仲介事業を引き継ぎ、SOMPOホールディングスが顧客を紹介したり、保険を提供したりすることで、事業拡大を図るというものです。
「損保ジャパンの保険代理店が顧客を紹介する」という発想はなかなかエッジが効いていると思いますね。
この仕組みの画期なことは、「使わない時に車を貸してお金を稼ぎたいオーナーと、必要な時に好きな車に乗りたい利用者をマッチングする」ということです。
わかりやすく説明するとこんなスキームです。
① 新運営会社から顧客は「無償」で車の貸し出しを受けます。
② 「無償」で車の貸し出しを受ける人は、自分で「駐車場」を借りるなどして駐車場を確
保する必要があります。
③ 自分が使わない時は、この車を人に貸します。
④ 借りた人は、シェア分の利用代を新運営会社に支払います。
なかなかのスキームだと思われませんか。
全く新しい「車の持ち方」だと思います。
DeNAが2015年9月から展開している「Anyca」という個人間カーシェアリングを新会社が引き継ぎますので、会員数は20万人以上と登録車数は7000台超をそのまま活用できます。
同社がSOMPOと組むのは、カーシェアの拡大でネックとなる「安心」を強化するためです。SOMPOは、保有する約1300万件の自動車保険加入者のデータから、カーシェアで人気が高いエリアや車種を選び、保険代理店網を通じてカーシェア事業を紹介、登録を勧めます。さらにSOMPOは、車の貸し借りに伴うトラブルを補償するなど、カーシェア向けの新たな保険商品の開発も進めます。
両社は、車を持っていない人に車をリースして、シェアサービスに登録してもらう新たなサービスも6月から始めるそうです。
ライフスタイルの変化などを背景に国内の自動車の販売台数は伸び悩んでおり、自動車保険を主力とする損保会社も対応を迫られています。
SOMPOは事業参画により、カーシェアを利用する顧客のニーズや利用形態に関する情報を蓄積し、今後の新商品やサービスの開発に生かしたい考えだそうです。
根っ子から発想を変えて行かないと生き残っていけないですね。
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