企業保険分野から見るギリシャの動向
先日、インターネット上で気になる記事を見つけました
ユーラーヘルメスとコファスがギリシャ向けの輸出保険を停止したという記事です。
コチラの記事です。
まず「輸出保険」なるものについて簡単に解説をしますと、正確には「輸出取引信用保険」というのが正式名称になります。
「輸出取引信用保険」という保険商品は、他国へ製品を輸出する際に、輸出した先の企業が倒産したりして製品代金を回収出来ない場合に補償される保険です。
日本ではあまりなじみのない保険商品ですが、ヨーロッパを中心に海外の企業では、一般的によく使われている保険商品です。
特に、ドイツ・アリアンツグループの
ユーラーヘルメス信用保険とフランスの
コファスジャパン信用保険の2社は、世界的にも有名ですし、日本国内でも営業をしている取引信用保険専門の保険会社です。
この2社が、ギリシャ向けの輸出債権の補償引受を新規引受分から停止したというのは、少しショッキングなニュースです。
既契約分は引き続き補償する様ですが、今後の債権に関して引受停止をしたというのは、取引信用保険の大手2社がギリシャに対するカントリーリスクが高まっていると判断をしたからです。
ギリシャならびに南欧やユーロの動向については、専門のアナリストに見解は譲りますが、法人保険営業パーソンとしては、この意味を噛み締めておくべきニュースだと思いましたので、今回取り上げました。
ちなみに大手2社が、カントリーリスクが高いとして特定国への債権引受を停止している国はそれほど多くありません。。。