2013年04月19日 05時18分更新
「査定医”ドクター牧野”がんの話」という本を出版しました。とは言っても、前半はがんとがん保険の話が主体です。
ここ数か月は、出版原稿の作成と校正から、ある生命保険会社の支払査定基準のコンサルティング、ある損保のがん保険の研修と立て続けに仕事をしていましたので、このサイトの記事更新がご無沙汰となり、大変失礼をいたしました。
がん細胞は、もともとは自分の正常細胞のDNAが傷つけられて変化したものです。したがってがん細胞は、正常細胞に似ているために免疫細胞の監視からも逃れられてしまいます。先進医療では、がんに対する免疫療法がいろいろと研究されていますが、がん抗原ペプチドが特定されてきたことが最近の大きな進歩です。がん抗原ペプチドは、がん細胞膜の表面にあり、正常細胞とがん細胞とを区別するためのマーカーです。つまりこの標識となるがん抗原ペプチドを利用した免疫治療も研究されています。先進医療の一つである重粒子線治療と併せて、これからは切らないがん治療が主流となっていくのでしょう。
さて、今回の本の内容は次のとおりです。
第1章 がんの概論
がんとは
悪性腫瘍と良性腫瘍の違い
生命保険の普通保険約款によるがんの定義
がんの分類基準とは何か
がんの広がり方
TMN分類について
癌取扱い規約
WHO分類について
がんの罹患率と死亡率
がん保険とは
がんの診断確定について
腫瘍マーカー
がんの検査について
画像検査
内視鏡検査
がんの基本的な治療法
第2章 がんの種類別解説と査定のポイント
査定医 “ドクター牧野” がんの話 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2013-04-08 |