2014年03月24日 17時05分更新
久しぶりの更新です。間がかなり空いてしまい、すみません。
昨年のイブの晩に父が倒れ、3日後に亡くなりました。
突然のことに母が悲しみすぎて折れそうになっていましたし、
長女として喪主の弟を支えることや、
葬儀一式から公的な手続きまで私がやらなくてはならない、
という使命感が先頭に立ち、
自分の悲しみは脇にのけておいた、という感じで。
結局は地元のたくさんの皆様のお手伝いや
友人知人・会社の方々の励ましの声・・・葬儀社の方々のサポートなど、
たくさん助けていただきました。
ここで改めまして、皆様にお礼を申し上げたいと思います。
さて。
ファイナンシャルプランナーの職務で、これまでお客さまには、
亡くなった後に起きる公的な手続きのアドバイスをさせていただきましたが
今回、自分がその立場になってみて、気づくところがたくさんありました。
今回は銀行口座について書きたいと思います。
父を斎場に安置したのが夜中。
翌日の午前に、病院で書いてもらった死亡診断書を市役所へ届けました。
これを出して、火葬してもいいですよーという許可書をもらいます。
そしてこの死亡届けが受理され、父名義の銀行口座がすべて凍結されます。
キャッシュカードも使えなくなります。
(死亡届受理後に現金の引き出し履歴があったりすると相続のときに面倒になるので要注意)
電気水道ガス、電話代などの引き落とされていたものも、ストップします。
振込用紙が各社から送られてくるので、銀行口座が再び使えるようになるまでは、
各々振込となります。(この現金を準備しておかなければいけませんね)
銀行口座を再び開くための手続きに、父が生まれてから亡くなるまでの全部掲載の
戸籍謄本と、相続人全員の印鑑証明、戸籍謄本をそろえなければなりません。
ここで知ったのですが、父が亡くなったことが記載された戸籍謄本は、
実はすぐには出来上がってこないんです。
死亡診断書、死亡届を役所に提出しても、その事務手続きがちゃんと
反映されるためには 1週間程度の日数がかかるのです。
なので、その間は銀行への手続きはできませんでした。
おまけに父は出生が地方だったことや転勤族だったこともあり
各地でその都度の戸籍謄本をとらなくてはならないという本当に
時間と手間のかかる事態も発生したので、
すべての謄本がそろうのに1か月以上かかりました。
実家は岩手県ですが、私や弟は地方に住んでいるため、
各々の住んでいるところで書類をそろえて郵送しなければならず。
家族が離れて暮らしている場合は、特に時間がかかります。
銀行口座が凍結された後は、その手続きも煩雑ですが
当面の光熱費や生活費を別に準備しておく必要があります。
また、葬儀費用など一時的に大きなお金も必要です。
(このあと、お墓の建立もあります)
私はこれまでお客様に3~6か月分くらいの生活費を保険で
準備しておく「緊急予備資金」のアドバイスをしていましたが、
預金が少なかったり、銀行が凍結されてお金が動かせない!なんてことを
防ぐためにも、これは絶対必要な費用として保険金額に含めるか
配偶者名義の貯蓄を別にしておくことが大切だと、改めて感じた次第です。
葬儀のあとも、人が自宅に来ますので、お茶菓子の準備やお持ち帰りの
品々の準備など、出費は他にもこまごまあります。
それから。
いつでも親を助けられるように 大人に育ててもらった子どもたちも、
ちゃんと貯蓄をしておけってことも アドバイスに足しておきたいと思います。
次回は、相続についてです。
前の記事
次の記事