2013年06月18日 13時28分更新
先週末に横浜で中小規模の損害保険代理店を母体とした「一般社団法人RINGの会」が開催され、全国から損害保険代理店が中心に800人、保険会社社員等を含めた全体で何と1350人が参加しました。
毎年一回、こうした大規模なセミナーを開催している当会ですが、今年は15年周年ということで通常よりも多くの方々が参加されていました。
当会の最初のテーマは、やはり「金融庁保険審議会ワーキング・グループ報告書案」についてで、元金融庁保険課にいらっしゃった方、弁護士の方、損害保険代理店の全国組織の会長様、外販系委託型使用人主体の代理店で構成される代理店組織の会長様が90分にわたってパネルディスカッションを展開されました。
損害保険代理店が多く参加する中で、司会の方が、「損害保険で複数の保険会社を『乗合』されている代理店さんは挙手お願いします。」と声掛けされ、更に、「○○保険会社で満期の自動車保険の更改の際に『他の乗合保険会社の見積もり』を提示されていますか」と質問されました。
損害保険代理店のあなたはどうされていますか?
この質問に対して3分の1位の保険代理店さんが他の保険会社の見積もりを提示していると挙手されました。
正直、驚きました。
○○保険会社の自動車保険の更改なので、去年と同じでイイですかといった感じで手続きされているものと勝手に考えていたので驚きでした。
でも、今後は、保険代理店は「扱える保険会社全ての商品」を説明しなければなりません。
お客様の選択肢をきちんと説明して、お客様の「ご意向をしっかり把握」して、その上で「お客様のご意向がこうだったので、この保険会社の商品をお薦めしました」という根拠をお客様に提示し、証拠を残さないといけないこととなります。
まあ当たり前のことですが、今後は、これらの行為は「代理店の義務」とされます。
従来は保険会社が主体でしたが、今後は代理店が主体とされ、そのため「代理店自らが自社のコンプライアンスマニュアル、内部監査マニュアル、契約引受規定、事務処理規定」等を「定める」必要が生じてきます。
ここをいい加減にすると今後は代理店に直接、金融庁から「業務停止命令」が発せられます。この段階で保険会社は当該代理店の「委託契約を解除」するでしょうね。
なかなか代理店に負わせられる「義務」は大きいものです。
一代理店の許容範囲を超えていると思えば、この機会に「大型代理店の傘下になる」、また思い切って「代理店事業を譲渡して売ってしまう」というのも選択肢の上位になると思います。
まずは、「最新情報」を正確に、迅速に掴むことが必要です。
そして、「横に倣え」で一緒に動くことが必要です。
保険代理店さんに情報を伝える「セミナー」も積極的に参加し、一緒に参加した代理店と交流をするなどの一歩を出して行きましょう。
本当に代理店が動くのは「今」です!
保険代理店の皆様、気合入れて行きましょうねー。
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