2011年12月27日 13時29分更新
「はーい、皆さん おはようございます。今日のお話は30分、がん治療でかかる費用のお話でーす。
今日すぐにお客さまのお役に立てるお話しですよー」
第一声で、聞いてくださる皆さんの「関心とその目的」を伝えることからはじまります。
この「人にものを伝える」という仕事をするようになって、10年になります。
このコラムでは、「人にものを伝える」という仕事を通して、日々の出来事や学んだこと、
おもしろかったこと、感じたことなどを書いていきたいと思います。
研修の講師の業務に携わるようになったのは2001年、外資系生保に勤務していたころで、
セールストレーニング部(教育部)に異動してからです。
それまではトレーナーや営業マネージャーとして「営業のノウハウを教える」という役割は
ありましたが、自分の経験値で我流も我流。いま考えると、かなりエラソーに 相手に
「モノを教えてやっていた」のだと思います。
異動して、当時の上司からはじめて「人にものを伝える」ことについて学びました。
研修の講師であっても営業のマネージャーであっても、それは己が職務なだけの話で
あって、相手にとって自分は上でも下でもなく、
私たちは 「役割として知っているノウハウを伝える」立ち位置なのですよ、と。
この意識があるかないかで、相手に伝わるものは全然かわってしまうこと。
やっと気付いた瞬間でした。
セミナーや研修を聴いていて、上から目線的にしゃべられてなんだか気分が悪いぞ・・・
と感じるときは、もしかすると 「オレ様が教えてやってるんだ」というような勘違いが
講師側にあるのかもしれません。
伝える側として、忘れてならないのは
「今日このことを伝えることで、少しでもあなたの役に立ちたい」ということ。
自分がセミナーや研修をするとき、受講者の多くは年上の方々です。
「小娘が何を言う?」(小娘の年齢ではありませんが(-_-))と、かまえて座っていらっしゃる方もいます。
でも、この立ち位置の思いを忘れずお話しすれば、
話す言葉のひとつひとつに思いやりが込められると思います。
動作のひとつひとつが、丁寧になるはずです。
それは相手にも伝わり、聴いていただける場をつくることができます。
・・・・・・・あなたの伝え方はいかがですか?(*^_^*)
次回は、聴く側「わかる・できる・おもしろい」の話をしたいと思います。
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