2015年09月24日 18時07分更新
マーケットクリエーション。
「市場の創造」とでも訳すのだろうか。
1986年ソニーの40周年に発刊された「ソニー創立40周年記念誌
『源流』」の中で見つけた言葉だ。
皆さんは、「テープレコーダー」という言葉はご存知だろうか?
もしかすると、この言葉を知らずに育った人達も、多くなって
来ているかも知れない。
しかし、録音・再生機器の必要性を論じる人は、今、皆無であろう。
その機器なくては、一瞬も過ごせない人もいる。
今から65年前、昭和25年頃、ソニーの創始者、井深大・盛田昭夫さん
たちは、日本で初めてテープレコーダーを開発した。
苦労して開発した、こんなに素晴らしい機器。皆が喜び、飛ぶように
売れるだろうと思った。
が、しかし、全く売れなかった。全くだ。
値は16万円、重さ45kg。
当時、大卒銀行員の初任給3,000円。
自分の声を聞けるだけで年収4.5年分は誰も払わない。
この物語の65年後は、現代人が今経験している通りなので、
あえて語らない。
苦労して開発し、良かれと思ったものが、即、世の中に歓迎される
なんていう出来事は、さすがに盛田さんにも起こせなかった。
後に、東京藝術大学や裁判所が採用し出したのは有名な話だが、
意外なのは教育現場だ。
小中学校で、そろばんの読み上げはテープレコーダーにまかせ、
先生は生徒の中を巡回して指使いを教えられる。
そのような使用方法を広めると、爆発的に販売が伸びていった。
私も今、同じような経験をしている。
今年世に出した「子育てマネーアドバイザー資格」は3万円ほど。
あの小学館さんに特別にテキストを編集していただいた自信作だ。
しかし、高いとおっしゃる方がいる。
また、資格を生かすため「セミナー・セールス・プロセス」を
教えて欲しいとのリクエスト。
そこで、「子育てママ向けセミナー講師養成講座」を創り、
15万円の受講料とした。
その上に、学びを発揮できる場所の提供、小学館集英社プロダクション
さんが運営する幼児教室「ドラキッズ」を、ステージとして24万円で
提供しましょう、観客も呼びましょう、各媒体で告知もお手伝い
いたしましょうと企画した。
以上、三段重ね、
合計40数万円になった。
すると、なんと市場の評価は「安い!」に変わった。
おかげさまで、全国各地の説明会で出席者の6割ほどの方が
申し込まれている。
改めて、以下「源流」84ページより抜粋させていただく。
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ネクタイ派手夫 08月11日11時59分