2016年06月30日 18時24分更新
KDDI(au)は、auの携帯電話利用者が生命保険を契約すれば、通信料から毎月200円を割り引く「セット割」を11月末にやめると発表しました。
auの携帯ショップで、機種変更とかの待ち時間に、KDDIが筆頭株主のライフネット生命保険の生命保険を紹介し、au損害保険の商品を紹介するというのは面白い展開で、何と言ったって、ドコモは本気で保険代理店に取組むのに対して、auは、代理店をするわけでもなく、単に斡旋、紹介するのだという気軽な展開を注目していましたが、特別な利益の提供で業法300条違反言う批判に会い、中止に至り、残念ですね。
au自体が保険代理店ではない以上、保険業界から何を言われても問題は無いと思いますが、保険業界からの批判を受けて12月以降は保険契約者に毎月200円を還付する方式に改めるようです。
携帯電話各社は伸び悩んでおり、auは各地の特産物を販売するとか、ドコモもコンテンツ事業を大幅に拡大しようと「本業以外」での収益拡大に躍起となっています。
保険の取組も、保険期間が長い商品を購入いただくので、顧客の抱え込みに繋がり、ドコモからauといった乗り換えを防止できると主旨でスタートしたもの。
「顧客抱え込みの策としての携帯電話通話料割引」導入は、画期的な取組で、結果「特別な利益の提供」にあたるとして保険業界に波紋を広げましたが、一石を投じた行動に拍手を送りたいと思います。
そして、いよいよ、「ドコモの本気バージョンの保険ショップ」も、今夏スタートです。
5月29日の改正保険業法施行を待って、保険代理店事業をスタートさせるところに意味がありますよね。
これまで、保険代理店自体は、単に保険会社管理下にあっただけでしたが、改正保険業法下においては、保険会社と並んで法の整備下に入りました。
この背景を待って、業界トップ企業が異業種の保険代理店事業に参入して来たのです。
今後も、異業種・異業態のトップ企業が、相次ぎ、保険代理店事業に参入して来ると考えています。それぞれが「本業」を持っている異業種・異業態企業の参入故に、本業でのこうした割引なども、これからドンドン出てい来ると思います。
どの企業も保険参入の目的の柱は、顧客の抱え込みです。そのために本業でのサービスを提供して来ると思います。保険代理店業も「小売業」であって「サービス業」だと何度も言い続けていますが、故に、色々な割引はドンドン出てくると思います。
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ますます変わる保険業界!!
楽しみでもあり、不安でもありますが、常に「顧客目線」で取り組んで行きましょう!!
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