来店型保険ショップの展望 そのⅡ
前回に続いて、来店型保険ショップの今後の展望についての私見を述べたいと思います。
現在、保険に加入したいという場合の行動は、「ネット検索」だと思います。それも、具体的な保険内容を思い浮かべながら「保険料比較サイト」に入ってくるケースが多いのではと思います。
要は「安い保険」を探すという行動です。
従って、ここからネット完結商品であれば申込!!という流れでしょうが、月々2000円前後の保険料であれば決済して申し込まれる方も多いと思いますが、これが月々5000円の保険料になると決済される方は激減すると推察します。
ここまでお金をかけるとなると、出来れば詳しい内容を聞きたいという衝動に駆られますよね。
こうした方々を、現在こうしたサイトでは「リアル」な保険ショップにお繋ぎするという方法を講じているところが多いことをご存知でしょうか。
ネットの言わば「バーチャル」なお客様を「リアル」な保険ショップに繋ぐことで、こうした一寸高めの保険への加入を促進しているのです。
「ウェブ・ツー・リアル」!
ウェブサイトからリアルな保険ショップに繋ぎ、お客様満足度を上げようと言うものの一環で、一般化しつつあります。
でも、この流れって、保険だけだと勿体無いと思われませんか。
もっと違った「もの」をウェブからリアルなショップに誘導しリアルなショップで具体的な案内が出来るようにするという考えは如何でしょうか。これをネクタイ派手夫は「リアル・アフィリエイト」と勝手に称しています。
保険は人の一生をカバーする商品。ライフステージが変化する度に必要となる「もの」が生じます。これらをショップで紹介することが出来るようにすれば、お客様は保険ショップを「コミュニティー・交流の場」として「サービス・カウンター」として「地域情報発信の場」として活用することが出来るようになります。つまり、お客様が何か相談されたいことがあれば保険ショップを訪れればすべての事が足るという状態を作り出すことが出来るのです。
前回で延べた「コラボ・ショップ」と今回の「リアル・アフィリエイト」としての保険ショップが今後の来店型保険ショップの方向を示す指標ではないかと考えています。
来店型保険ショップは何十年後にもその場所で保険事業を継続して運営していく使命があります。この使命を果たすための手段を常に考えていくことが必要だと思いますね。