2015年10月08日 17時48分更新
「保険を作る」と言って、殆どの方は「そんなこと出来る訳ない!」と簡単に片づけられますが、「そんなことはありません」。
最近、こんな保険が新たに出来ましたがご存知でしょうか。
ジャパン少額短期保険が2015年9月10日から発売した弁護士保険。何と「電車などで痴漢に間違われたとき、弁護士にすぐに助けを求めることができる特典が付いた弁護士保険」です。
男性が痴漢を疑われたときの「痴漢冤罪ヘルプコール」は、携帯電話やスマートフォンにあらかじめ登録していた画面を押すと、登録弁護士の携帯電話やスマートフォンにメールが一斉発信され、受け取ったメールを見て、対応可能な弁護士がボタンを押すと契約者にメールが返信され、弁護士と電話で相談できる仕組みです。痴漢被害に遭った女性用として、「痴漢被害ヘルプコース」も用意。「チカン保険」としてメディアが多く取り上げています。
このように「保険は作る」ことが出来るのです。
「保険を作る」場合に一番活用できるのが「少額短期保険」です。もともと多く存在した「共済」を国が管理するために少額短期保険業という枠を作り、共済から少額短期保険業者への移行を推進した経緯がある業態です。保険会社と比べ、資力も少ないことから、保険金額が「少額」で、保険期間も生命保険で1年、損害保険で2年と「短期」とし、限られた範囲で保険を取り扱うことを許された業態です。大手保険会社のようにリスクをフルカバーするのではなく一部リスクをカバーする、こうした目的にはピッタリな業態なのです。
知られていませんが、歯周病保険、お天気保険、チケット保険といった、知っていると役立つ保険も多く存在しています。
で、最近、Dr.ウエノの周りでは、この少額短期保険業者を新規で開業する、現在ある少額短期保険業者をM&Aで買うといった話を良く聞きます。金融庁管理下の少額短期保険業者ですので、そんなに簡単ではありますが、出来ないことはありません。「作って何をするか」がポイントですが、皆様、「新しい保険を作る」ことを目的にされています。こんな傾向、素晴らしいですね。
社会が進化するほど色々なリスクが発生しますが、保険会社のように図体が大きくなると出来ないことも多くあります。隙間をついて、現代社会の色々なリスクに対応できる保険があれば便利ですし、こうした保険を通じて保険そのものを身近に感じてもらえるチャンスだと思っています。
「保険を作る」!楽しいとは思われませんか?
但し、保険事業として保険を作る以上、「売れないと収益が上がらず保険販売中止」ということになりかねませんので、ある程度のマーケットが存在し、ある程度の保険契約が上がることが前提となります。タダでは保険は作れないですから仕方ないですよね。
このあたりを勉強したいという方には、「不要な特約はやめて少額短期保険にしなさい!」という本が東洋経済から出版されていますので是非ご購入下さい。少額短期保険業界唯一の解説書となっています。
「保険を作る」!に是非トライしてみましょうー。
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