2013年12月16日 10時58分更新
裁判例に見られる交通事故の死亡・後遺障害賠償額の「高額ベスト30」の最新集計結果が発表されました。
一体、高額一位ってどの位の金額を想定されまか?
10億円? 5億円? 1億円?
何と! 第一位は、、、、、5億843万円という結果でした。
歩行者横断禁止規制のある国道を酩酊して横断していた被害者に走行中のタクシーが衝突し死亡させたいという事案です。被害者は眼科クリニック開業医で41歳。事故前4年間の平均所得が5500万円を超える高額所得者であったため、「逸失利益」が4億7850万円の高額認定されたとこが要因。
事故状況から「被害者に60%の過失」を認定しての判決ですので、過失が認められなければ8億5千万円の高額認定となったものです。
交通事故は起きしたくないですが、相手を選んで事故を起こす訳ではありませんので、相手が高額所得者であればこうした高額認定は生じるのです。
第二位は、3億7829万円!
大学生5名が加害者の乗用車に搭乗しA駐車場からB駐車場に移動しようとした際、被害者はボンネット上にうつ伏せになって乗り、走行中左折した際に被害者がボンネットから転落して重度の後遺障害を負ったという事案です。
ボンネットに乗るという危険な乗車方法に対して被害者に20%の過失が認められ、当該金額となったものです。
如何ですか?
これが交通事故の実態なのです。
前回2010年のランキングから3年が経過し、ベスト30件のうち実に17件が「初出」でこの3年間に発生したものとなりました。
ベスト30件中、死亡事故は2件!!
あとは全て「後遺障害」での認定です。
被害者は生きている訳ですので、介護する家族の方々も大変です。
交通事故は加害者、被害者共に何の益もありません。
歩行者も運転者も交通ルールを守り、運転者は常に体調維持を心がけて安全運転をしていかないといけません。
これから忘年会シーズンが最盛期を迎えます。
お酒を飲んで車の運転をされる方は皆無でしょうが、お酒はほどほどに体調管理して事故のないようにお過ごし下さい!