2013年07月03日 11時14分更新
我が国の65歳以上、所謂「高齢者」の割合は全人口の4分の1になろうとしています。
気がつけばDr.ウエノも齢を重ねて来ていますが、何故か自分では歳を取った気になっておらず、介護何て余り考えたことはありません。
Dr.ウエノ自身、既に両親ともに他界しましたが、父親は病気発覚から僅か3ヶ月で逝き、この時は母親が介護でついたため人的には何もせず終わり、母親も病気発覚から半年で逝き、この時は家内がついてくれたため、実際に自身で介護を直接体験することもなかったため余計に遠い存在となっています。
確かに、若いうちに「介護」は考えられないでしょうが、50歳を超えたら考えるべきだと思います。
では、いざ介護になった場合の費用ってご存知ですか。
生命保険文化センターの2012年度調査によると、世帯主または配偶者の介護に必要と考える費用は平均3285万円でした。
えっ、こんなにかかるのとお思いでしょうか?
先般、日本経済新聞が、過去3年に家族が要介護になった約600人に聞いた実数値ということで、記事で紹介されていた金額は次の通りでした。
■ 一時費用 ・・・平均91万円
住宅の改造費用や介護用のベットの購入費用などがこれにあたります。
■ 介護費用 ・・・月額平均7.7万円
■ 介護期間 ・・・平均56ヶ月半
この「一時費用」+「介護費用月額」×「介護期間」= 単純計算で「526万円」!!という数値が導き出してありました。
それにしても、介護期間の平均値が「約5年」というのは驚きの数値ですよね。
介護期間を考えれば、費用的にはこんなものかともお考えの方が多いと思いますが、その間に「家族が介護」につけば「精神的疲労」は計り知れないものがあります。
日本では親を介護施設に入所させると「冷たい子供」のレッテルをはられるため、家族崩壊するまで家族が介護するという文化になっていますが、こうした精神的な負担を軽減するためには、やはり民間介護保険でカバーしていく必要があると思います。
しかも、早ければ来年からこれまで禁止されていた「現物支給」が認められます。「保険金」ではなく「老人ホームへの入居」ゃ「訪問介護サービス」などを支給できる方向を金融庁保険審議会が認める報告書を提出したためで、これが実現されると、保険を使うことがイコール家族の介護の軽減に繋がると思います。
現物支給保険であれば、周りに気兼ねすることなく、家族を介護施設に預けることが出来ますので、もう少し待つ方が良いと思いますね。
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