|

少額短期保険業界が初の1000億円超え ≫|とれたて!損害保険|上野 直昭

とれたて!損害保険|上野 直昭

とれたて!損害保険

Check

少額短期保険業界が初の1000億円超え ≫

簡素な補償内容で身の回りのトラブルに備えて手軽に加入できる少額短期保険商品の利用が広がってきたと報じられました。売上高にあたる保険料収入は2018年度に初めて1000億円規模に達する見込みとのことで、元少額短期保険業者の社長をしていたこともあり感慨無量といった感じです。

 

スマートフォン(スマホ)を使い、保険とITが融合したインシュアテックの「実験場」ともなっていて、保険会社子会社や大手企業子会社として少額短期保険業者も増えています。若年層の取り込みを狙い、新興勢と大手の競争が激しくなってきています。

 

念のためですが、保険金額の上限が1000万円以内、期間が2年以内に制限された保険が少額短期保険と呼ばれ、伝統的な生損保の商品と比べると補償内容がシンプルで保険料も安いのが特徴です。死亡時の保障を葬儀費用にあてる数十万~100万円程度に抑えたものや、家財が壊れたり、ペットが病気になったりするといった特定のトラブルに備える保険が主力であることも特徴の一つ。保険会社の「特約」的補償を主契約としているイメージが一番わかりやすいかと思います。(詳しく勉強したい方は、東洋経済新報社「不要な特約をやめて少額短期保険にしなさい!」を購入して読んでみて下さい。)

 

また、従来型の生損保会社が免許制で資本金が10億円以上必要なのに対し、少額短期保険業者は当局の規制・審査が緩い登録制で資本金は1000万円以上で済みため、異業種の参入もしやすくなっています。ヤマダ電機の子会社が少額保険業者をM&Aしたといったニュースも最近でしたね。異業種企業は、そもそも「マーケットそのものを保有」していますから強いですよね。例えば、東急不動産系の東急少額短期保険も「グループのスキー場やゴルフ場などの利用者向け」に、プレー中のトラブルを補償するオンデマンド型の商品を投入したり、有線放送でお馴染みのUSENの子会社、USEN少額短期保険社も「有線放送を導入している飲食店や小売店」にテナント保険を販売しています。

 

利用目的が明確で少額・短期のオンデマンド保険はスマホとの相性が良く、海外ではスタートアップの米レモネードが賃貸入居者向けに月額5ドル(約550円)から家財保険を提供し、スマホを使った手続きや余った掛け金を寄付する仕組みで利用者を増やしています。レモネードは超有名ですので、保険業界にいて知らないと恥ずかしいので覚えておきましょうね。

日本では、LINEが損害保険ジャパン日本興亜と組んで18年10月に売り出した「LINEほけん」が有名です。スキー、自転車、飲み会など特定の場面のケガなどに絞って補償し、保険料は数百円程度に抑えるというもので目的が明確なところが良いと考えています。

 

大手が目を向け始めた中、少額短期保険業者は、独自性の高い商品・サービスで顧客をひきつけたり、逆に大手と組んだりすることが必要になりそうだと思いますね。

関連キーワード:
生命保険  
損害保険  
access
クレジットカード
保険

とれまが保険は、一般社団法人日本ライフマイスター協会、一般社団法人保険健全化推進機構結心会、Insurance Service、三井住友海上、アフラック生命保険株式会社、セコム損害保険株式会社、富士火災インシュアランスサービス株式会社、ひまわり生命、エース損害保険株式会社、KABTO、アイアル少額短期保険株式会社の監修・記事提供を受けて運営されています。当サイトは閲覧者に対して、特定の金融商品を推奨するものではありません。当サイトに掲載されている情報は必ずしも完全なものではなく、正確性・安全性を保証するものではありません。当社は、当サイトにて配信される情報を用いて行う判断の一切について責任を負うものではありません。

一般社団法人 日本ライフマイスター協会 一般社団法人 保険健全化推進機構 結心会 Insurance Service

三井住友海上 aflac セコム損害保険株式会社 富士火災インシュアランスサービス株式会社

ひまわり生命 エース損害保険株式会社 KABTO アイアル小額短期保険株式会社

保険代理店 (457)

  •  生命保険

    生命保険(せいめいほけん)とは、人間の生命や傷病にかかわる損失を保障することを目的とする保険で、契約により、死亡などの所定の条件において保険者が受取人に保険金を支払うことを約束するもの。生保(せいほ)と略称される。

  •  がん保険

    がん保険(がんほけん)とは、日本における民間医療保険のうち、原則として癌のみを対象として保障を行うもの。癌と診断された場合や、癌により治療を受けた場合に給付金が支払われる商品が多い。保険業法上は第三分野保険に分類される。

  •  医療保険

    高額の医療費による貧困の予防や生活の安定などを目的としている。長期の入院や先端技術による治療などに伴う高額の医療費が、被保険者の直接負担となることを避けるために、被保険者の負担額の上限が定められたり、逆に保険金の支給額が膨らむことで保険者の財源が...

  •  年金保険

    年金保険(ねんきんほけん)とは、保険の仕組みを使い、保険料の拠出が前提となっている年金制度。主として私的年金のことを言うが、公的年金の仕組みを指すこともある。 先進国の公的年金はほとんどが保険料の拠出を前提とする制度を採用しており、財源を税のみで給...

  •  自動車保険

    自動車保険(じどうしゃほけん)とは、自動車の利用に伴って発生し得る損害を補償する損害保険であり、強制保険と任意保険とに分類される。農協や全労済などで取り扱うものは自動車共済と呼ばれる。

  •  損害保険

    損害保険(そんがいほけん、英: general insurance, non-life insurance 、仏: assurance de dommages)は、損害保険会社が取り扱う保険商品の総称。略して損保(そんぽ)とも呼ばれる。

  •  火災保険

    火災保険(かさいほけん)は損害保険の一つで、建物や建物内に収容された物品(住宅内の家財用具、工場などの設備や商品の在庫など)の火災や風水害による損害を補填する保険である。

Copyright (C) 2006-2024 sitescope co.,ltd. All Rights Reserved.