2019年01月31日 17時55分更新
毎年、保険会社による保険代理店の監査が実施されますが、最近、生保代理店への保険会社のチェックが厳しくなっていると耳にします。
例えば、従来からご契約いただいていたお客様の契約を見直し、新しい保障内容の保険ができていたので、これに切り替えたという場合、保険会社からは理由等々の詳細をチェックされているようです。複数の保険会社を乗り合っている場合は各保険会社の監査を受けなければなりませんし、保険会社毎に異なるチェック項目もあり、対応だけでも大変との声は全ての代理店から聞きます。
保険業法上、保険会社と同列で保険代理店も監督されるようになったため、保険代理店のチェックを強化するのは保険会社としては当たり前のことですが、そこに「手数料ランク」の決定もセットになっています。
「ちゃんとできていないと手数料ランクを下げる」という『布石』を作っているのだと思います。
「手数料ランク」は、損害保険の方が、エグイですよね。
収保2億円の専業・専属代理店が保険会社から辞めろと言われて、嫌だと歯向かったら、手数料ランク110だったのが、いきなり80に下げられたという話を聞きました。
この手の話は周りに幾らでもあることは皆さんがご存知だと思います。
某収保1億円の店主70歳の代理店は、手数料ランク100を60にされましたが、保険会社に文句も言わず、粛々と仕事をしています。
この手数料ランク、一応、チェックリストはありますか、保険会社の「裁量」によるところが多いように思います。
一方的に手数料ランクが保険会社から保険代理店に「通知」される流れが、これを証明していると思います。いきなり収入を半分や7掛けに落とされて、「これって基本的人権の侵害ではないのか」と仰る方も多いです。
某保険会社は、FD宣言をしなければ手数料ランクを下げると言っていると聞きます。
FD宣言はハードル高すぎるので、要するに「手数料ランクを下げる口実」に過ぎません。
今、こうした保険代理店を救う「誰でもが参画できる受け皿のような代理店がないのか」を熱望する声が各地で上がっていて、実際に動きだしているとも聞きます。
ホールディングを作って、傘下に各保険会社専属代理店を持ち、ここに手数料下げられ保険会社から辞めるよう宣告を受けた保険代理店を吸収するというものです。
保険会社は「保険会社として手間がかからなくて、契約を維持管理でき、一定の増収が可能であれば、これをこうした受け皿代理店に任せることに問題はないと」考えていると思います。
単純な受け皿でなく、この人が管理してくれるなら安心だし確実に増収もしてくれるというカリスマをトップに据えて展開できれば可能なプロジェクトだと思います。
こうした所謂「ノアの方舟」ができたら、乗られますか。
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