2011年12月27日 15時58分更新
Dr.ウエノが新潟に行くと100%豪雪になるという「雪男」伝説を持っているのですが、今月15日に新潟に仕事で行ったら(その時は全く雪も無く、このまま元旦も雪なしでは?と思ったのですが)。。。。何と、その翌日から大雪で、クリスマスあたりまでは大雪となってしまいしました。 皆さん、ご免なさい!! もはや伝説と笑っていれないので、今後、新潟行くのは控えないといけないとね。
で、雪が降ると、他の地域では想定できない「リスク」が発生します。
実は、昨年12月~今年2月までの間、日本海側を中心とする大雪で131人が死亡し、636人が重傷を負っているのです。皆さん、信じられないでしょ!
死者のうち、107人は「除雪作業中の事故」で、うち53人は屋根からの転落、22人が屋根からの落雪、13人が水路への転落が原因でした。しかも、65歳以上の高齢者が86人を占め、多くが1人での作業中での事故だったそうです。
除雪作業、つまり「雪下ろし」中の事故なんですね。
Dr.ウエノは新潟に2年住んだことがあり、しかもこの2年間は記録に残るほどの豪雪でしたので、雪下ろしのリスクを身をもって体験しています。ちなみに雪下ろしは勝手にやってはダメで地区ごとに除雪車が何時来るので何日に雪下ろししてと通達が来ます。で、サラリーマンだった小職は仕事から帰った午後11時くらいから真っ暗な中、屋根に登って作業をした記憶があります。足元を雪にすっぽり埋めて身動き出来ない中、傾斜のある屋根から重い雪を下ろすことって重労働なんですよ。しかも、地面も白一色なので、屋根と地面との差が判断し辛く誤って転落するのも頷けます。
業者さんもいますが、半日仕事で5万円はかかりますので、自分でするしかないですよね。しかも、雪が多いと一冬に2回、3回と必要となります。やらないと、家がきしんでドアが開かないし、下手をすると家自体が押し潰されるので、深刻な問題なのです。
まさに、雪国ならではの「リスク」ですよね。
雪で滑って転倒して骨折なんて事故は、あまり雪の降らない地域での事故でしょうね。雪道でハンドルを取られて事故。。。これも雪の降らない地域での事故の典型。。。
雪ひとつとっても多種多様な事故が発生します。
沖縄では間違っても有り得ない「リスク」ですよね。
「リスク」が高ければ、それを補償する保険の保険料は高くなるもの。雪国の「雪リスク」は他エリアと比較にならないほど高いですが、一方、台風到来は沖縄と比べると格段に少ないので「台風リスク」は少ないですよね。
こうして地域ごと、季節ごとに異なる「リスク」を全体で吸収して一律の保険料が形成されているのです。
季節ごと、地域こどの「リスク」を発見したら、保険って、こんな仕組みで作られているんだーと考えてみて下さいね。そうすると保険の有り難さが分かると思いますよ。
2011年も僅かとなりました。
今年1年間、Dr.ウエノの保険コラムをご覧いただき誠に有難うございました。
来年もパワーアップすることは無いですが、引き続き是非ご覧下さい。
1年間、本当に有難うございました。
皆様、良いお年を!!