2018年01月11日 18時27分更新
平成28事務年度金融レポートで、乗合代理店が保険会社から得ている報酬である募集手数料について、『丁寧な顧客対応やアフターフォローなどの役務やサービスの「質」を的確に反映したものとなっていない』と指摘されました。
要するに、単に年間多くの成果を上げていることだけを持って扱い手数料が高いとする保険会社の体制について問題を投げかけ、『募集手数料の対価として認められる役務やサービスの「質」を的確に反映した手数料』とするように求めています。
『丁寧な顧客対応』を客観的に見るには「早期失効・解約が1件もない」とか「継続率が100%である」とかで証明できると思います。あとは、幅広い知識を持って顧客に対応すれば顧客に対して幅広い提案が出来、結果、丁寧な対応になると考えています。そのために、保険に隣接する相続、終活、介護、がん、子育て、不動産、税務等々の資格があれば積極的に取得すべきであり、色々開催されているセミナーや勉強会等々にも自分のお金と時間を使って参加すべきと考えます。保険代理店は募集人個々にこうした資格取得、各種セミナー等参加費の一部負担をすることで奨励し、少なくとも年間で10のセミナー等には参加するよう積極的に関わるべきだと考えます。こうした体制を作ることで、保険代理店そのものの「質」も客観的に評価されると考えます。結心会では、定期的に「海外研修」も企画しています。海外の金融や不動産等を学び、グローバルな資産形成の話が出来るかは実際に現地に行って体験することでしか伝わりません。こうした海外研修も代理店の社長が行って良いと感じられたら募集人に積極的に参加させるようすべきだと考えます。因みに、2月28日から3月4日までの間で結心会バンコク金融ツアーを開催します。結心会ホームページから申込み出来ますので、是非一度参加してみて下さい。
金融庁から求められているもう一つの『アフターフォロー』は保険ショップでは対処できますが、訪販系では難しいと考えています。実際、保険ショップでは定期的に年二回程度「イベント」開催し、既存契約者すべてにイベントの案内状を出状しています。この機会に再来店されるお客様は多く、基本、保険契約した商業施設に来るたびに保険ショップがありますので、保険ショップは3年以上やっていると来店者の70%以上は既存契約者になります。毎月の売上もこうした既存契約者のアドオン契約だったり、既存契約者からの紹介案件であり、有店舗故に顧客とのつながりを維持することが出来ます。ここが保険ショップが多くのお客様から指示されている点だと考えます。従って、訪販系代理店は「アフターフォローをするためだけにでも保険ショップを出店すべき」です。残念ながら、保険ショップと訪販系は全てが異なります。訪販系の方は保健ショップをやったことが無いので出店をためらわれますが、こうした代理店は「アフターフォローの出来ない代理店」を一生抜け出せることはないと思います。やったことがないからやらないとは、処分庁としての金融庁20年の歴史がそうさせていると考えています。金融庁も処分庁から育成庁に180度方向軸を変えた今こそ、こうしたくだらない考え方を捨てて新しいチャネルにチャレンジしなければ3年後はないと考えます。
全ての保険ショップがアフターフォローを出来ている訳ではありませんが、アフターフォローを募集手数料を判定するための基準とするならば、保険ショップを運営している保険代理店は他より明らかに「質が高い」代理店だと考えます。
前の記事
次の記事
1月24日~25日の二日間にわたって結心会の第十三回目となる定例会が開催されました。 結心会は、会員の大半が「来店...
ネクタイ派手夫 02月01日11時13分