2013年02月04日 10時26分更新
受験シーズンに突入し、春の入学、進学に向けて子供の教育資金の工面に頭を悩ませる保護者も出てくる時期になりました。
ちなみに、子供の教育費はどれくらいなのでしょうか。
文部科学省の2010年度の調査によると、幼稚園から大学まで全て公立だとしても給食費等も含めた学習費用は少なくても約1千万円に上ります。高校3年間では約120万円、4年制大学では自宅から通う場合でも400万円長が必要となります。
これが、中高一貫の私立校から私大に進めば、更に600万円程度かかります。
一人暮らしなら家賃や仕送り費用も必要となりますし、理系に進学すれば2千万円を超える費用がかかる場合もあります。
そのためには、準備が必要ですね。
この準備として活用されているのが「学資保険」と言われる商品です。
学資保険は、簡単に言うと、「親が定期的に保険料を支払い、子供が大学に入学する時など纏まった資金が必要になる時期に合わせて保険金の給付を受けられる商品」となります。
保険料と言う「半強制的」にお金を預けていくので、コツコツ貯金するより確実ということで昔から利用がされている商品ですね。
また、保険ですので、親(契約者)が保険料払込期間中に亡くなった場合には以降の保険料を支払わなくても給付が受けられるようになっている点や生命保険料控除の税制優遇が受けられると言う貯金にはないメリットもあります。
お支払いいただく保険料は保険会社が運用しますので、当然、お支払いされた額より給付金額が多くなるとして販売されています。
某保険会社の学資保険では、父親が30歳、子供が0歳で加入し18歳までに払い込みを終える場合、払った保険料に対する「戻り率」は約111%となります。
この「還元率」を皆様は比較されて、より高い還元率の学資保険を求めて、色々な保険会社の商品を扱っている「保険ショップ」にお客様が殺到される訳です。
ただ、「戻り率」が高い商品でも途中で解約した場合は払い込んだ保険料の全てが戻らず元本割れになることがあります。保険としての機能がありますので仕方がないことですよね。
また、10年、20年先と「遠い将来」に「決まった額」が給付されるため、物価が大きく上昇し、結果、教育費も上昇していれば実質的に元本を割り込むこともありますので、ご留意下さい。
今年4月以降、保険会社は保険料の値上げを検討していますので、学資保険にご関心ある方は「2月中」にご検討されることをお勧めいたします。
お近くの保険ショップが複数の保険会社を取り扱っていますので、是非お立ち寄り下さい!
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