2012年06月25日 10時15分更新
今、久しぶりに保険ショップを新しく立ち上げるお手伝いをしています。
既に全国3000を超す保険ショップがある中、「後発」で出店となると、
等々の選択肢が生じてきます。
競合店の少ない所への出店を選択すると、来店型保険ショップ自体の「認知」が必要となりますね。「保険ショップ」へ行ったら最後、何度も電話等が来て保険に無理やり加入させられるのでは・・といった不安があると、未だに耳にします。従って、出店したからといって大勢のお客様が「待ってました!」とばかりに来店されることはないので、出店コストとは別に「認知のための各種プロモーション・コスト」が必要となりますね。
逆に、競合店ひしめく所に出店となると、認知は問題ないとしても、出店する「場所」を探すのが大変! 路面店とかは流石に無理ですので、やはり元々来客がある商業施設とかに出店したいですよね。商業施設で空き店舗が無いかを探して、リーシング担当に接触し、何とか場所を探して、契約書を交わして、保証金を入れて、漸く出店が決まるという流れになりますが、慣れないと難しい仕事ですよね。
では3番目の選択である、インフラを既に持った企業体とのコラボですが、これはお勧めですね。既に、書店、家具屋、調剤薬局、携帯電話ショップ等々が保険ショップに進出されています。
家具屋さんの場合、スペースは広いので一寸展示されている応接セットを移動させれば今日からでも保険ショップのスペースを作れますよね。しかし、家具屋さんに保険ショップ出して誰が来るの?と思われる方が多いと思います。でも、あなたが家具屋さんに行くとしたらどんな時ですか?家を新築した、改築した、結婚した、子どもが産まれた・・・こんな時に行きませんか?こうしたタイミングが保険を見直すタイミングなので絶好の場と言えるのです。
調剤薬局の保険ショップも凄いですよね。薬を貰いに行くと待ち時間がかかりますので、この時間を利用して保険相談が出来るのです。しかも、明確に何処が悪いか、何の薬を飲んでいるかが分かりますので、保険の組立も容易に出来ます。所謂、緩和型とか無選択型の保険が中心となりますが、実に面白い着眼点だと思います。
こうした企業体は保険ショップはやってもいいけど人がいない訳ですので、人は保険代理店が、インフラは企業体が提供することで、コラボが容易に成り立つ訳です。
元々企業体が店舗を進出する際に十分なマーケティングをして進出している訳ですので、ここに出店すれば人は来ますよね。ここに企業体が上手く保険ショップも始めましたとPRしてくれれば簡単に誘客も出来ます。
最近の保険ショップ出店は、何か昔のNOVAの終焉に似ているという方もいらっしゃいます。出せばイケると思われている方も多いようですが、そんな簡単なものではありません。今年保険ショップ業界の潮目が変わりました。
勝ち残るために何をすべきかをしっかりと考え、コンセプトを明確にする必要があると思いますね。