2013年02月18日 10時19分更新
ご承知のように全国にある商業施設「イオングループ」は基本的に全店舗に自社ブランド「イオン保険」の設置を決めました。そのため、現在イオンに入っている保険ショップは商業施設の賃貸満期時に退店となっています。今まで「保険○○」だったのが、突然「イオン保険」の看板に変わった!ということが頻繁に起こりますので、皆さん一寸だけ気をつけてみていて下さい。それにしても、流石、「デベロッパー」って感じですね。
イオン保険は、少額短期保険業者である「イオン少額短期保険株式会社」を傘下に持ち、自社ブランドの保険商品を作ることが出来るようにしています。
従来は保険会社(メーカー)が作った保険商品を代理店である販社が販売するという構図を、販社が考えた保険商品をメーカーに作らせ独占販売することで差別化を図ろうとしています。
「流通」としては当たり前の考え方ですが、依然として「流通」に至っていない保険業界はとてもついていけないでしょうね。
更にイオンでは現在「葬儀」も行っています。
凄く分かり易い価格構成で葬儀を請け負い、更に「相続」でお困りでしたらイオン銀行がご相談に乗るといった「仕組み」を作っています。
更に、「家事代行」もしていて、お年寄りが蛍光灯の交換される際の代行を請け負っています。
まさに、地域の何でもショップを目指していると言って良いと思います。
「困ったらイオン保険に行けば何でも相談してもらえる!」という構図が出来れば、結果、保険は全てイオン保険という流通になってしまうと思います。
このイオン保険の考え方は間違いないと考えています。
従って、全国の保険ショップはこの構図を自ら構築すべきだと考えます。
元々「地場の保険代理店」さんが運営されている保険ショップであれば、地元の葬儀業の方、税理士・弁護士といった「士業」の方等々と提携することは困難ではないはず!
提携することで、保険ショップが「何でも相談センター」に変化し新たな集客が見込まれると考えますし、相互にマーケットをクロスさせることで即色々なクロスマーケット戦術が使えると考えます。
路面店であれば、保険ショップで地場の「モノ」を販売することも良いと考えます。
「保険だけを販売する」のでは路面店は勿体ないロケーションだと思います。「健康と美」に関するグッズ販売もありではないでしょうか。
こうして地域の情報発信基地としての役割を果たすことが出来れば、自然とお客様は増え、保険の成約も増えると考えています。
「保険だけ」から「金融全体」、そして「流通としてのサービス業」と変態して行く時期がいよいよ到来したと感じています。