2019年06月20日 17時53分更新
今や人生100年時代。長くなったとは言え人間は生き続けることには限界があります。
一方、企業は経営を間違いなければ、何十年、何百年でも生き続ける、つまり存続させることが来ます。
日本ではこうした何百年も生き続けている企業が多くあることをご存知ですか。
東京商工リサーチが2016年12月に発表した「全国老舗企業調査」によると創業100年以上の老舗企業は全国で何と33,069社もあるそうです。業種別では「清酒製造業」が最多だそうです。確かに全国各地に地元の造り酒屋がありますよね。造り酒屋では損保代理店をされているところも多く、昔損保会社勤務の際に損保代理店として100年という企業を担当させていただき古い看板等を拝見したこともあります。また、従業員の数で見ると、33,069社の三分の一は従業員4名以下の中小零細企業となっています。
では世界ではどうかとなると世界の創業200年の長寿企業を調査した結果、日本が全体の43%を占め、次いでドイツの22%、フランスの5%と続くそうです。
日本に長寿企業が多い要因として次の3つが言われています。
一つは「先義後利」。
目先の利益追求でなく、まずはお客様、地域、社会を考える経営者を増やすことこそが企業と地域の繁栄をもたらすという考え方です。大丸の家訓としても有名ですよね。
二つ目は「不易流行」。
変化を続けることこそが変わらない不変の真理だという意味です。
危機に遭遇しては形体を変え、今も生き続けている企業は数多くあると思います。ママや子ども達や若い女性に圧倒的にファンの多い「マスティングテープ」は元々「ハエ取りテープ」の企業が作ったもので形体を変えた企業の一つと言えると思います。
三つ目は「人材育成」。
長寿企業は後継者育成と社員教育が常に両輪となって進められています。
戦国時代の武田信玄は「人は石垣、人は堀」と言っているように全て人が基本・基軸であり、存続できるかどうかは人の成長にかかっていると言えると思います。
どれも保険代理店にとって必要な事ばかりですよね。
地域に支えていただいている保険代理店にとって地域社会への貢献は必須となります。我々も知的障がい者の支援、シングルマザーの積極的雇用促進、高齢者見守り支援、児童虐待ネットワーク等々といった活動に取組んでいますが、地域社会に恩返し出来ることを常に念頭において取り組みをしています。
また、保険ショップは「サービス業であるという考え方」から、日々少しずつでも変化し続けることで10年以上存続出来ていますし、今では商業施設から調剤薬局に出店先を変化させています。
人の教育も外部講師を使った研修を積極的に取り入れて、常に最新情報、仕組み、仕掛けを学び、色々な取り組みを人にさせることで人を育てることをしていると思います。
保険代理店も創業200年とかという所が出るよう、もう一度、上記3つの要因を検証されては如何でしょうか。
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