2012年09月18日 10時12分更新
渋谷ロフトは9月に「大人の渋谷ロフト」というコンセプトでリニューアル・オープンしました。
「今ほしいものが手に入る場所」から「今よりちょっと上質なライフスタイルが見つかる」クリエイティブな空間として「視点を変えて」リニューアルしたものです。
大人の洗練された価値観とセンスに応えた「全面リニューアル」。
実際行って来ましたが、大人というコンセプトは余り感じられずちょっと残念でしたが、商業施設は何となく来店されるお客様を「大人」に限定しようとし始めていますよね。
今は、商業施設が、来店されるお客様を「あまねく広く」から「限定したお客様」に自らがセレクトする時代なのです。
伊勢丹や阪急の「メンズ館」も、お洒落なオジサン達でいつも店内は溢れていますね。
逆に、渋谷109にオジサンは入れないように、お客様をセレクトすれば出店する方も販売する商品を限定出来ますので、結果、ローコストで運営出来、効率的です。
イオンは完全に「シニア層」にターゲットをシフトしましたね。
9月からは55歳以上の方専用の「ワオンカード」を採用し、「シニア」でなく、「グランド・ジェネレーション」層の取り込みを推進しています。
午前7時からのオープンは、こうした世代には有難いサービスだと思います。
同じ客層を持つ「ビックカメラ」と「ユニクロ」のコラボショップ「ビックロ」の発想も凄いですよね。こうした大手企業同士が動けば、効果は計り知れないものがあると思います。
カラオケ店に「○○家具の部屋」とか「○○電器の部屋」とかあることをご存じですか。カラオケ店の部屋に入ると、その調度品全てが○○家具のもので統一されていて、お客様はカラオケを楽しみつつ実際にソファー等々を体験することで、○○家具の購入へと繋がるという仕組みです。コンセプトの持って来方行き方が良いですよね。
こうした「コラボ」は拍車をかけて広がっています。
保険ショップも、「本屋さん」、「占いの館」、「マッサージ屋さん」、「ネイルサロン」、「家具屋さん」等々の「コラボショップ」が実際に営業し始めています。
保険とマッチングするお客様をお持ちの企業様とのコラボで出店出来れば我々の道も広がりますね。
そして、これら企業が持つお客様にマッチした保険商品のみを販売するという「フルコンサルタント」でない保険ショップという展開も今後のキーワードになるかと考えています。
時代に合わせて「変態」していくのが「流通」です。
その意味で、企業とのコラボをやることで、保険を「物流」から「流通」に変えられるチャンスかとも考えています。
保険ショップそのものも、来店されるお客様をセグメントする、例えば「大人の保険ショップ」とか「グランド・ジェネレーション保険ショップ」とかが出現する日も近いと思いますよ。
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