2017年09月14日 18時12分更新
アメリカの大手おもちゃ販売チェーン、トイザらスがネット通販に顧客を奪われて経営不振に陥り、破産手続きの申請を選択肢の一つとして検討していることがわかりました。
トイザらスは、アメリカ国内だけでも800店舗以上を展開する大手おもちゃ販売チェーンで、巨大な店内に大量のおもちゃをそろえ、例年クリスマス商戦の時期は多くの家族連れで賑わっています。
しかし、ここ数年はアマゾン・ドット・コムをはじめとするネット通販に顧客を奪われて売り上げの減少に歯止めがかからず、おととしの年末にはニューヨークのタイムズスクエアにあった旗艦店の閉店を迫られました。
日本にも日本トイザらスがありますが、これは日本にマクドナルドを連れて来た藤田田氏が1989年にアメリカ・トイザラス本部と提携して設立したフライチャンズチェーンです。その第2号店は1992年に奈良県橿原市に出店しました。橿原市を読める方も少ないと思いますが、「かしはらし」です。この橿原市に第2号店が出店した時は当時の米大統領、ジョージ・H・W・ブッシュがやって来てオープニングセレモニーが派手に行われました。
実は、ネクタイ派手夫は当時、この橿原市に住んでいて、住居から200mの所に出店し、周囲が大騒ぎになったので今でも鮮明に覚えています。
このトイザらスのアメリカ本部が破産手続き申請かと報道されました。要因はネット通販による顧客の枯渇。
「おもちゃ」の様に「目的買い」する商品は厳しいですね。このおもちゃが欲しいと限定されると、わざわざトイザらスに行く必要はない訳です。
アメリカでは去年、大手スポーツ用品店のスポーツオーソリティが経営破綻したほか、メイシーズやシアーズといった大手デパートが大量の店舗閉鎖を進めていて、ネット通販以外の小売企業の苦境が鮮明になっています。
保険は目的買いする商品ではなく、しかも商品が複雑で、売る側と買う側の情報が極端に非対称であるために、直接面談しないと買われません。この背景があって、保険ショップはこの10年で一挙に拡大し、今では全国に2300余店が展開するほど市民権を得ましたが、
保険ショップは「サービス業」。常にお客様の変化に対応して、やり方を日々変化させないと生きてはいけません。未だに数年前の過去の栄光を引きずったお客様対応をしている保険ショップもあり、「思わず、違うだろー。これだと1年持たないよ。」とつぶやいています。トイザらスは、いつ行っても同じ店構えで新鮮さは何一つありませんよね。品揃えだけで勝てる時代ではありません。
サービス業として勝ち残るために、もう一度、おもてなしを考えては如何でしょうか。
これから半年間は、保険ショップは繁忙期に入ります。
繁忙期に入る前に、是非、スタッフ研修をしていって下さい!!
社員研修の依頼もお待ちしていまーす。
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