2017年12月15日 17時37分更新
マツモトキヨシホールディングス(HD)と第一生命ホールディングスは、「一般消費者向けの保険販売で業務提携する」と発表しました。
第一生命HD傘下のネオファースト生命保険が扱う医療保険のパンフレットを首都圏にあるマツキヨHDの14店舗で配布し、興味を持った来店客にマツキヨHD子会社が保険商品を販売するというスキームです。更には両社で保険商品の共同開発もめざすとも発表されました。これまでグループ内の従業員向けに保険を販売していた100%子会社のマツモトキヨシ保険サービスの事業領域を対外向けに広げるわけです。商品としては、ネオファースト生命の持つ「たばこを吸わない人の保険料を割り引く医療保険」や「実年齢ではなく健康年齢で保険料を算出する医療保険」などを扱うとの報道でした。
マツキヨHDでは、2020年までに首都圏外を含む既存店50店に拡大する計画で、合わせて新店での保険商品の取り扱いも検討するとのこと。いよいよ、調剤・ドラックストアの保険事業参戦が本格化してくる感じですね。
ということで、早速、見学にマツキヨさんの店舗に行って来ました。
マツキヨさんの新型店舗「マツキヨラボ」に寄って店内をウロウロしていましたら、血圧計等が置いてあって健康セルフチェックが出来るブースの所に、パンフレットスタンドが置いてあり、クリアファイルに案内文章と保険商品のパンフレットが入っていました。30分くらい見学していましたが、健康セルフチェック機器を活用された方は1名だけで、そのブースに何の表示もないので、パンフレットには気が付かず立ち去られました。
クリアファイルには、返信はがきが付いていて、詳細を聞きたい、加入したいの二択で、マツモトキヨシ保険サービスさんに連絡するというものでした。今後は、社員が巡回するとか常駐させて対応するということですが、流石にパンフレットだけを置いていても効果は望めないと思いますし、計画値を作ることも難しいと思いました。
しかし、調剤・ドラックストアは薬価点数の改正等もあり、収益減が見込まれる中、本業外収益として保険は魅力のある商品だと考えているのだと思います。正しい見解ですよね。
調剤・ドラックストアは全国各地に58,000店舗以上あり、コンビニよりも数は多いことをご存知でしょうか。住宅地に隣接した立地でもあり、こうした場所で保険案内できるようになれば、薬剤師もいて生活習慣病の相談等も直接出来るので、お客様の利便性は単純な保険ショップよりは遥かにあると考えています。
それにしても、流石に、調剤・ドラックストアの最新バージョン「マツキヨラボ」の店内は凄くて、ネイルサロンやパウダールームもあり、良く出来た造作でした。
皆さんも、マツキヨさんに行って、見学してみて下さい。
首都圏14店舗でスタートですが、何処だと置いてあるかは皆さんの勘で行ってみて下さい。
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