2018年09月27日 18時13分更新
携帯電話ショップの「ドコモ」が、多くの「店舗というインフラ」の「箱」を有する利点を生かして保険ショップ事業をスタートさせて数年経過しましたが、その後、どうなのでしょうか。
携帯電話の機種変更等で携帯電話ショップに行って「超長い待ち時間」を使って「若い客層」に保険販売するというモデルだったと記憶しておりますが、そもそも「顧客に対するサービス感覚が全く無い」携帯電話ショップで保険を相談するという気が起こる訳はないですよね。行って嫌な思いをするのは面倒なので、携帯電話を買う際は、最近は家電量販店に行っています。1階入ると大抵3キャリアの携帯電話ショップが互いにしのぎを削っていて、コスプレ衣装を着たお嬢さんが誘客しています。
「わざわざ敷居の高くサービスの悪いドコモショップ」に行かずに「キャリアごとに選べて嫌だったらさっとと立ち去ることが出来る家電量販店」に生活必需品の携帯電話を買いに行く導線は既にできているのです。
ということで、最近は家電量販店で保険相談誘客が好調と聞いています。
家電も生活必需品で、家電を買いに来られるということは「ライフサイクル」に変化があった証拠でもあります。子どもが大学進学して東京で一人暮らしするようになったので家電を買いに来た、単身赴任になったので家電を買いに来た、結婚する或いは家を新築するので家電を買いに来た等々、生活必需品である家電とライフサイクルは同一線を描きます。こうしたタイミングで保険の話があると保険相談したいという流れに自然となりますよね。
また、ライフサイクルは通常8年で変化すると言われています。保険の見直しも8年周期で行われるケースが多いと思います。因みに皆様は大型家電と言われる冷蔵庫、洗濯機、テレビ、クーラーはどのくらいの周期で変えられますか。「壊れるまで使って、壊れたら変える」というお声が一番多いと思いますが、大型家電を一度に変えるとなると大きな出費となりますので、それぞれ10年周期とは言え、気が付けば4つの大型家電を2年半ごとに変えている感じになっていると思います。2年半ごとの周期で家電量販店に行くたびに「保険相談しませんか」のお声掛けが出来れば、保険相談に繋がる確率は高いと思われませんか。
「わざわざ保険ショップに保険相談に行く」という客層は限られていると思います。
「たまたま家電を買いに来て保険相談の声掛けを受けて、あっそうだと思って保険相談される」客層は決して少なくないと思いますが、如何お考えでしょうか。
「お客様と出会う」ために商業施設に保険ショップが出店し始めて14年。
「もっと気軽にお客様と出会う」ための場所は、まだまだ他にもあるなと考えさせられる事案かと思います。
「保険ショップは常に変化するサービス業」です。
「日々、変化することでしか生き残ることは出来ません」。
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