|

意向の把握・確認義務|とれたて!損害保険|上野 直昭

とれたて!損害保険|上野 直昭

とれたて!損害保険

Check

意向の把握・確認義務

お客様の意向をきちんと聴いてお客様の意向に沿った保険個別プランをご提案し契約に至る場合には最終意向確認をして、ご加入されようとしている保険が意向と合致しているかを説明してご納得していただくことが必要ですね。

 

この意向把握・確認の方法について金融庁監督指針では「保険会社又は保険募集人の創意工夫により」としています。

うーん、代理店の創意工夫と言われても困りますよね。

で、監督指針では更に具体的記載があって「『アンケート等により』顧客の意向を事前に把握した上で当該意向に沿った個別プランを作成し顧客の意向との関係性を分かり易く説明する。その後、最終的な顧客の意向が確定した段階において、その意向と当初把握した主な顧客の意向との比較を『記載』した上で両者が相違している場合にはその対処個所や相違点及びその相違が生じた経緯について分かり易く説明する。また『契約締結前の段階』において顧客が最終的な意向と契約の申込を行おうとする保険契約の内容が合致しているかを確認する」としています。

要するにお客様と接する都度都度にお客様の意向を確認しつつ、次のステップに進めて行く必要があり、こうした流れが分かるようにエビデンスを取りなさいといっている訳です。

そして重要なのはこうした「プロセス等を社内規則等で定めるとともに所属する保険募集人に対して適切な教育・管理・指導を実施する」ことが義務化されています。

いわゆる営業プロセスの体制整備ですね。

 

従って、まずやることは「お客様とお会いする都度都度、また契約に至るまでのステージが上がる度に意向確認をしていくというプロセスをまとめた内部規則を作る」ことが必要です。これがないと話になりません。営業内部規則ですから、これ以外にも営業プロセス等をここに集約する必要がありますね。

で、作れたら、これを雇用した保険募集人全てに説明して徹底出来るよう毎日、教育、管理、指導していけばよいのです。本当に「毎日」やって下さいね。

 

次は、これを実践しつつ、本当にちゃんと都度都度お客様の意向を確認しつつ個別相談していたのかという「エビデンスを残すための手段」を作りましょう。要するに『証拠』を残さないといけません。万が一金融庁検査が代理店に入って「意向把握をやってますか」という質問に対して口頭で「やってます」では話になりません。証拠を見せて、この通り、やっていますと示さないといけませんよね。そして、ある程度の期間はこの証拠を「保存」する必要もありますよね。だっていつ検査あるか分かりませんし、お客様が数年して保険金給付をしようとしたが支払えなかったという場合、それってお客様の意向を確認していたのかを立証しないと保険業法違反になる訳ですから自己防衛のためにも保存が必要となります。

最初にいただいたアンケート用紙に都度都度の対応を追記出来るようにしておくとか、保険ショップでやっているようにお客様との対応を「録音録画」するという手段を構築する必要があります。

 

やることは監督指針の中である程度は明確化されていますので、まずはやってみて下さい。

 

 

関連キーワード:
生命保険  
損害保険  
access
クレジットカード
保険

とれまが保険は、一般社団法人日本ライフマイスター協会、一般社団法人保険健全化推進機構結心会、Insurance Service、三井住友海上、アフラック生命保険株式会社、セコム損害保険株式会社、富士火災インシュアランスサービス株式会社、ひまわり生命、エース損害保険株式会社、KABTO、アイアル少額短期保険株式会社の監修・記事提供を受けて運営されています。当サイトは閲覧者に対して、特定の金融商品を推奨するものではありません。当サイトに掲載されている情報は必ずしも完全なものではなく、正確性・安全性を保証するものではありません。当社は、当サイトにて配信される情報を用いて行う判断の一切について責任を負うものではありません。

一般社団法人 日本ライフマイスター協会 一般社団法人 保険健全化推進機構 結心会 Insurance Service

三井住友海上 aflac セコム損害保険株式会社 富士火災インシュアランスサービス株式会社

ひまわり生命 エース損害保険株式会社 KABTO アイアル小額短期保険株式会社

保険代理店 (457)

  •  生命保険

    生命保険(せいめいほけん)とは、人間の生命や傷病にかかわる損失を保障することを目的とする保険で、契約により、死亡などの所定の条件において保険者が受取人に保険金を支払うことを約束するもの。生保(せいほ)と略称される。

  •  がん保険

    がん保険(がんほけん)とは、日本における民間医療保険のうち、原則として癌のみを対象として保障を行うもの。癌と診断された場合や、癌により治療を受けた場合に給付金が支払われる商品が多い。保険業法上は第三分野保険に分類される。

  •  医療保険

    高額の医療費による貧困の予防や生活の安定などを目的としている。長期の入院や先端技術による治療などに伴う高額の医療費が、被保険者の直接負担となることを避けるために、被保険者の負担額の上限が定められたり、逆に保険金の支給額が膨らむことで保険者の財源が...

  •  年金保険

    年金保険(ねんきんほけん)とは、保険の仕組みを使い、保険料の拠出が前提となっている年金制度。主として私的年金のことを言うが、公的年金の仕組みを指すこともある。 先進国の公的年金はほとんどが保険料の拠出を前提とする制度を採用しており、財源を税のみで給...

  •  自動車保険

    自動車保険(じどうしゃほけん)とは、自動車の利用に伴って発生し得る損害を補償する損害保険であり、強制保険と任意保険とに分類される。農協や全労済などで取り扱うものは自動車共済と呼ばれる。

  •  損害保険

    損害保険(そんがいほけん、英: general insurance, non-life insurance 、仏: assurance de dommages)は、損害保険会社が取り扱う保険商品の総称。略して損保(そんぽ)とも呼ばれる。

  •  火災保険

    火災保険(かさいほけん)は損害保険の一つで、建物や建物内に収容された物品(住宅内の家財用具、工場などの設備や商品の在庫など)の火災や風水害による損害を補填する保険である。

Copyright (C) 2006-2024 sitescope co.,ltd. All Rights Reserved.