2011年11月29日 23時22分更新
施設も看取りの部屋を用意している。
容態が悪化すると家族に連絡をして来てもらうが、この場合二通りの家族になる。すぐに病院に連れて行くケースと「おばあちゃん、もういいよね。ここまで頑張ったのだから」と、なきながら看取りの部屋で最後を迎える家族とに。
年齢、症状にも因るのだが、とても穏やかな顔で亡くなっていく。私は今までまだ一度も「苦しい」といって亡くなった人を見ていない。
ただ、母の遺体を抱いてかえるような母思いの人がどうしてもっと見舞いに来てくれなかったのだろうと不思議でならない。
施設にいるときは本当に可愛いおばあちゃん、おじいちゃんだった。どうして家で看て上げないのだろうか、家族に迷惑をかけるよう症状ではないのに。トイレ、お風呂が自分一人では出来ないというだけなのに。
今でも不思議に思っている。