2017年07月20日 17時45分更新
東京海上日動火災保険とワランティ社は、24時間単位で家電の故障などを補償する「オンデマンド保険」の開発・提供について業務提供したと発表しました。両社は三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険、三井物産インシュアランス(東京都千代田区)と連携し、8月末のサービス開始を目指すそうです。
オンデマンド型保険「ワランティナウ」は、「必要なモノに必要な時間だけ保険をかけられる」という優れモノ保険!
ついに時代はここまで来たかという感覚を持っています。
例えば、「旅行にカメラを持っていく」場合などに数日間だけ保険をかければ、破損や水没した場合に費用負担なく修理してもらえるということになります。スマートフォンを使って手軽に素早く加入・解約できるのも特徴。保険料はデジタルカメラなどデジタル家電で24時間39円からというから凄いですよね。
順次対象を拡大させ、盗難・紛失を補償するサービスも追加する予定と報道されていました。契約者数はサービス開始後1年で10万人、2020年までに100万人を目指すとしていますが、既に「一日だけのワンデイ」の自動車保険やゴルファー保険も定着しつつありますので、告知次第では大きく伸びることが想定されると思います。
心配なのは、損害率だと思います。
ヒト保険や賠償責任保険でなく、モノ保険には、不良リスクが付きまといます。
古くなって新しくしたいと思っていたカメラに保険加入して、故意に壊すといった行為を如何にして防御するかがポイントだと思います。保険金支払いが大きくなれば、収支が合わないので折角の保険も引受が出来なくなってしまいます。
加入時の「モノ」の証明をスマホを使って如何に出来るか、また「事故性」を如何に立証するのか興味深いと思います。
しかし、こうして「欲しい時に欲しい保険に加入できる」こと自体は、素晴らしいことだと思います。本当の意味で、「保険」の価値を立証できることだと思います。
「最近の若い人」は、自動車に興味がないので自動車保険に加入することもなく、また実家住まいの方も多く火災保険も親が加入しているので縁がなく、ケガの保険も家内でゲームして一日過ごすという方も多く出歩かないので傷害保険も必要ないという損害保険会社からすると行き詰まりという状況にあります。
そうした若年者層に保険に関心を持って貰う対策が求められていますが、その突破口の一つになれば面白いと思います。この保険を通じて「趣味」が分かりますので、共通の趣味を持ったユーザーを集めてコミュニティを作ってあげるとか出来れば、特殊な保険ニーズが発見できるかもしれません。
オンデマンド保険、あと2ヶ月もしたら販売しているようですので、モノ保険に実際に加入してみたいと思います。
前の記事
次の記事
全国に展開する保険ショップ650店舗を有する一般社団法人保険健全化推進機構結心会ではNPO法人エコキャップ推進協会と...
ネクタイ派手夫 12月01日11時31分