2016年01月14日 19時38分更新
子供の頃、大晦日の夜は特別だった。
家族で紅白歌合戦に真剣に取り組み、あたかも自分が審査員になったごとく
スコアーを付けて、後に批評をし合ったりした。
まさにテレビの前に正座でもしていそうな姿勢だった。
村田英雄が男のど根性を、都はるみが女の切ない恋心を歌い上げた。
紅白を見なくなって久しい。
この暮れに、たまたま、紅白を垣間見た。
赤なのか白なのか、とっさに判断できなかった。
見ても
聞いても
読んでも
判断できない。
ある出場者は、ぱっと見、男と女の混成グループに見えた。
ボーカルは男のように見えた。
しかし、歌声はアルト(女性)のように聞こえた。
人工の音声にも聞こえる。ロボットか?
グループとボーカル名を読んだ。
「乙女」「絵音」だ…
混乱し、当惑した。
赤白とか「白黒を付ける」という表現は、判りやすさの表現であり、
「あったりまえでしょ」と明白に分かることを意味する。
とっさに判断できず、見て聞いて読んでもなお、
なかなか判断できない現象。
紅組か白組か、男とか女とかの根本的なところでさえも、
もう、男女分けての歌合戦自体が成り立たないであろう。
(それこそ、ゲスの勘ぐりか?)
今年はこんな、とっさの判断がつき兼ねることが多く起こるのだろうと
予感する。
同性婚や夫婦別姓、非婚など、家族のあり方や生き方・価値観、
ライフプランのあり方が、あまりにも多様化し判断がますます難しくなる。
また、相談する方自身も、整理がつかなくなっている。
改めて言い尽くされているだろうが、
今年、コンサルタントのすべきことは「傾聴」に尽きるであろう。
聴いて聴いて聴いて…
聴いた後どうする?
最も有効な整理道具である「ファシリテーション技術」の習得をぜひ
お勧めしたいところである。はじめて耳にした方は自らお調べいただきたい。
今年も、時代に追いつこうと必死な、
小生の拙い文章お読みいただけましたら光栄です。
よろしくお願いいたします。