2012年01月04日 12時38分更新
<12月15日 晴れ>
午後から外科の先生と面談。家内(キシリア)を連れてくるように言われたのが気になる。外科医は、なんと院長先生でした。ゴップ大将そっくりです。
たっぷり1時間半くらいかけて病状の説明と手術について話してくれた。はっきり言って意外です。医師とはこれほど丁寧で、かつ細心の注意をはらって患者を気遣い説明するものとは思わなかった。今まで風邪で医師にかかっても、ろくに説明も受けずに薬をもらうだけなので、そんなものかなぁ┐('~`;)┌と思ってたのですが、やっぱりプロはすごいと再確認しました。
いよいよ転移についての説明です。今まで撮ったCTやレントゲンの画像を駆使しての説明してくれます(キシリアはとなりで医師にガンとばしてます)。
医:「というわけで胆のうには転移はみあたりませんでした。ここまではよろしいですか。」
ガ:(-_-;)…ウン
医:「次に肝臓ですが...ここにも転移は無さそうです。いいでしょうか。」
ガ:(^_^;)…ウンウン
医:「さて、腎臓なんですけど...この画像からは転移は確認できません。」
ガ:(^o^;)…ホッ
医:「すい臓は...転移が見当たりません。」
ガ:( ̄▽ ̄;)…ヘッ
医:「肺は...転移ないみたいですね。」
ガ:(´д`;)…ハァ
医:「胃のまわりのリンパ節なんですけど、1cm以上あると転移が疑われるんですよ。(画像を指して)これでも5mmくらいですから、ここもまぁ転移は無さそうですね。」
ガ:(゜ロ゜;)…ンンッ
って、先生みのもんたですか?ずーっとドキドキしっぱなしじゃないですか!胃に悪いわっ!!とうとうこっちから聞いてしまいました。
ガ:('~`;)「先生、どっかに転移あるんですか?」
医:(...ってかなりためて)「今...画像で判断すると...転移は...ありません。」
d=(^o^)=bおもわず「ファイナルアンサー?」って聞きかけました。
転移がないため、ステージもⅠB~ⅡBの間に格下げされました。よかったぁ~!
ステージについては、「5年後生存率」という患者心理をまったく無視した残酷な指標があるのですが、今まではステージⅢと予測されていたので5年後に3人に2人は生きてませんでした。それがステージⅡ以内になったので、3人に1人しか死にません。でもステージは、ガンの浸透度合も判断材料となるため、はっきりしたことがわかるのは切除して組織検査をしてからということです。
さて、手術ですが、やはり胃の全部を摘出する全摘を勧められました。
医:「...というわけで、全部摘出するのがいいですね。」
ガ:「全部ですか...半分とかなんとか胃残せませんか?」
医:「胃ガンについては、処置が確立されていて、全摘が一般的で一番安全です。」
ガ:「間をとって...ちょっとくらい残してもいいでしょう?」
つい営業のクセで、値切り交渉みたいなことをしましたが、もちろんダメでした。
胃を取ったあとは、食道と小腸をつなぐルーワイ法の手術を勧められました。他の人のブログとか見ると、術後やはり大変そうです。
ここで、大変よくしてもらったゴップ大将に私から通告があります。「紹介状」の依頼です。
「紹介状」ってよく聞きますけどわかんないですよね。私も知りませんでしたので、医療コーディネーターに教えてもらいました。
正式には「診療情報提供書」というそうです。つまり診療の記録です。レントゲンやCT、血液検査なんかのデータと医師の所見が書かれてるものです。医療点数250点(3割負担で750円)くらいで、依頼すればちゃんとした病院なら必ず書いてもらえます。これが有ると無いとでは、次の病院でのあつかいが違うそうです。無い患者は、なんかワケ有りで紹介状書いてもらえなかったのではないか(トラブルがあるのでは)と思われるようです。つまり、信頼を250点で買うわけですね。でも無駄ではありません。具体的に、紹介状の有無で初診料が8,000円くらい違うようです。それに検査のダブりもなくなりますしね。これを依頼します。
いい病院だし、信頼できそうな先生なので、転院のための紹介状依頼はメチャメチャ気がひけます。
ガ:「先生、私には医療コーディネーターがついてまして...それで相談した結果、ガンの専門病院で診てもらいたいと思っています。恐縮なんですが、紹介状をお願いできませんか?」
よし(*^^*)言えた。医療コーディネーターをダシにしちゃいました。いいダシが出ます。
医:「ああ、紹介状ですか。わかりました、いいですよ。」
こころよく受けてくれました。あんなに誠意をもって説明したのに転院する私に対して、どこまでも紳士です。ゴップ大将ご立派です。
というわけで、いざ決戦の舞台はガン専門病院へ!つづく
【本日の治療費】250円(紹介状は後日)
前の記事