2016年01月14日 19時40分更新
新年のご挨拶に金融庁にお邪魔して来た際に、昨年11月に金融庁が全国の保険代理店に入検された件についてお話しお聞きして来ました。
11月に金融庁が入検したのは、首都圏、大阪、札幌の代理店で総数61店。生命保険、損害保険等の扱いが10億円を超える、或は15社以上の保険会社を乗り合っている所謂特定関係代理店は61店中14店と少なく、メインは10~15名の募集人を有する中小代理店が対象とのこと。
保険会社を通じて事前にアンケートの回答を貰い、これに沿って話を聞くという流れで、当然、昔の大蔵省でいうMOF担(今では金融庁担当なのでFSA担)の方も同席されたので、どの代理店も一定の基準で受け答えがあったとお聞きしました。
ネクタイ派手夫の知り合いの代理店も4店入検があり、心配して「どう対応したら良いのか教えて欲しい」と連絡いただいたところもありましたが、全て無事に終わったようです。
今回の入検の特徴は、「中小代理店がメイン」であったこと、専業だけてはなく「兼業代理店にも入検があった」ことでしょうか。
中小の代理店が改正保険業法を如何に理解していて、どういった対応をしているのか、また改正保険業法自体にどういう思いでいるのかといった具体的な話を直接聞きたいというのが今回の入検の根っこだと思います。
色々な代理店との対応の話の中で、特に店主が高齢の代理店からは「改正保険業法によって意向把握等出来ていない儲けることだけに主眼を置いてやっていた代理店が一掃されることで業界全体が良くなり、結果、顧客を守ることになると考えているので大歓迎している」といった発言が幾つかあったようで、金融庁の方も喜んでいられました。こんな手間なことを押し付けられてとんでもないという発言もあるのではと危惧されていたようですが、歓迎意見ばかりだったようで良かったですね。高齢の代理店は元来、志を持って保険業界に入られた方が多いので、こうした意見をお聞きしてネクタイ派手夫も心強く感じました。
改正保険業法の理解は全ての代理店では終わっていて、完璧ではないものの保険会社指導のツールを使いつつ「PDCA」サイクルの「P」は一応出来ているという代理店が現状、圧倒的に多く様に考えています。3月までに更に保険会社から細かいツール等が出てくると思いますので、対応は何とか間に合うと思います。作った『体制』に「血液」を入れて『態勢』にするには走りながら考えるというところも多いとは思いますが、少なくとも5月までには100%の体制整備は完了して下さいね。
今回の対応は結果、顧客の信頼を更に勝ち取りステップアップ出来るチャンスだと考えて取り組んで行きましょう!
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ネクタイ派手夫 06月02日17時22分