2017年04月03日 17時39分更新
昔は一般的でしたが、個別保険相談が主流になった中、完全に下火になったP(保険料)建て保険商品が復活しつつありますね。
楽天生命の「スーパー2000」が代表的ですね。
20歳から59歳の健康な方がご加入できる商品ですが、保険料は「男女問わず」一律「一口2000円」です。という訳で「スーパー2000」という商品名になっています。
保障内容は、病気またはケガによる入院を担保したり、がん治療給付金を一年に一回給付したり、病気または不慮の事故による死亡保険金も支払え、更に1年間入院しなかった場合には健康祝い金が支払われるというものです。この健康祝い金は20~39歳の男性で6000円、同女性で5000円となります。
これで、保険料毎月2000円で、最大2口まで加入できると言うもの。
流石にP建て商品は分かりやすいですね。
当然、保障金額は年齢ごとに異なり、疾病入院給付金日額で言えば、20~39歳で6000円であるのに対し、55~59歳は2500円と変化します。
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命は、何と月々500円の「リンククロス」という商品を投入して来ました。
「臓器移植医療給付金付先進医療保険」が正式名。
先進医療の技術料を通算2000万円までと臓器移植医療給付金1000万円の保障を、年齢や性別にかかわらず月々500円の保険料でカバーできると言う商品です。
特約でなく単品として販売していて、20~69歳まで加入可能、保険期間は1年間で、クレジットカードのみ決済可能という特徴のある保険になっています。
「パッと見」は、面白いですよね。
このようにR建て保険が相次いで販売されています。
お客様とのお話しの中で、意向把握する必要がありますが、必要な保障がP建てて加入できるという商品はお客様にも分かりやすく、勧めやすいと思います。ひまわり生命のリンククロスなどはニッチな隙間にアドオンで勧めるには、ワンコイン500円ですので説明しやすいですよね。
こうしたP建て保険商品は今後益々拡大すると考えています。
パンフレット売りの時代から、個別保険相談を通じてお客様と一緒になって複数の保険会社の商品からお客様にマッチした保険を選択して行くという時代を経て、特約的な保障に絞って保険料建てでの保険を隙間に加えつつ安価な保険料故に「解約リスクの少ない掛捨て保障型保険」を販売する戦略が明確化して来ました。
資産形成系保険については、各社、夏に向けて変額保険が市場に投入される予感がしますが、掛捨て保障型商品は説明のし易い、メディアを通じても拡散し易いP建てが今後間違いなく主流になると考えます。
保険会社は保険代理店にこのP建て保険をOEMで卸して販売拡散させたら余計面白いと思いますね。
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