2011年10月19日 17時51分更新
損害保険において、例えば自動車事故で死亡事故が発生した場合、亡くなられた方の「価値」を「値段」として算出し、これをもって「損害賠償保険金」としてお支払いしています。
要するに「人の値段」を決めている訳です。
でも、これって、どうやって決めているのでしょうか。
損害保険の場合、これを「逸失利益」と呼んでいます。
その方が生きていて将来に渡ってどのくらいの収入があるかを算出し、これにその方が生きていれば消費したであろう金額を差し引いて、逸失利益を算出します。
非常に簡単なイメージで言いますと、年収から生活費控除率を引いたものをスタートラインとし、これに特殊な係数を乗じて算出しています。
ちなみに、具体的に生活費控除率を見ていくと、一家の支柱の場合で3割から4割、独身男性、男性幼児の場合で5割、主婦や独身女性、女性幼児で3割から4割を控除しています。従いまして、年収×(1-生活費控除率)をベースに、ここに係数を乗じます。
係数として使われているのが「ライプニッツ係数」と「ホフマン係数」です。この二つの係数は、中間利益を控除する際に、単利で計算したものが「ホフマン係数」で、複利で計算したものが「ライプニッツ係数」となります。
例えば、毎年200万円の収入(利益)が15年間生じるときを年利5%で計算しますと、ホフマン式ですと2196万1670円に、ライプニッツ式ですと2075万9316円と算出できるようになっています。
どちらを採用するかといえば、過去は必ずしも統一されていませんでしたが、近年の裁判実務では、特段の事情が無い限り、年5%の割合によるライプニッツ係数を採用する方向で統一化されているようです。
こんな話、興味ないよーと言われそうですが、実際に損害賠償金を決める際に使われていて、こうして「人の値段」が決められているのです。
驚きではありませんか。
損害賠償金額として裁判所が判断するには、こうした係数を使って一律化させないと判断基準が曖昧になって裁判が煩雑を極めるので、仕方が無い判断でしょうが。。。
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