2013年01月16日 11時17分更新
今回は「リビングニーズ」についてです。
リビングニーズは、医師から余命6か月の判断をされた時に契約している死亡保険金の一部を
生前に受け取ることができる特約です。 すでに生命保険の定番の特約ともいえます。
ある男性のお客さまが がんに罹患し余命6か月と診断され、その後の治療と家族との絆について
スピーチされたものを見る機会がありました。
その方は、リビングニーズ特約を使って加入していた生命保険を受け取り、高額な治療費とそれまで
と変わらない家族の生活費に充てることができて本当に助かった、と話されていました。
命の期限、働けなくなる(収入が途絶える)、残していかねばならない家族への思いを抱えて
恐怖と絶望的な気持ちになっていただろうところへ、生保の担当者から説明された
「リビングニーズ」。
彼にとって、一筋の光となったことだと思います。
このリビングニーズを受取る手続きができたのは、この方の生命保険の担当者がきちんと
訪問して、説明をしてくれたからです。
プランナー時代からこれまでに、自分も多くのお客さまにご提案・お申込みをいただいてきましたが、
この「リビングニーズ」についてのご説明をどこまで親身に伝えられていただろうかと、
はっとする機会でした。
保険料もかからず、特約として定番となったリビングニーズの説明は、各もあっさりとしがちかもしれません。
お客さまは、最初に説明を受けても 特約のそれぞれの特性について、
ずっと記憶していることは難しいものです。
人は必ず亡くなります。
闘病のどこかのタイミングで 「あなたの余命はあと半年」 と宣告されることも少なくないはずです。
そのとき、リビングニーズを思い出せるお客さまは どのくらいいらっしゃるのでしょうか。
リビングニーズを活用する・しないは、その方や家族が決めることですが、
日頃からお客さまとコンタクトがとれ、定期的に情報提供ができるサービス・体制を心掛けて
おくことは保険担当者としてあたりまえに必要です。
先に受け取れるのに、それに気が付けなかった・・・忘れていた・・・。
後からお客さまにそんな思いをさせたくはありませんよね。
私たちが生命保険でお客さまから感謝されるのは、支払われるその時で、未来の話。
でも、日頃からお客さまの状況にかわりはないのかを気にかけ、
お届けする情報は何がいいのかを常に考える。
リビングニーズ特約はあくまで情報のひとつですが、お客さまをお守りできる安心を、
都度きちんと伝えることを心掛けるのは、私たちのミッションですね。
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