2016年01月14日 19時33分更新
先日、「子育てママ向けセミナー講師養成講座」に、
オブザーバーとして参加しました。
プレゼンテーション研修でのことです。
印象的だったのは、プレゼンターの立ち位置、立ち方、でした。
受講者は「足を広げ過ぎて尊大に見える」等、立ち方について
講師より改善点を指摘されていました。
立つ場所、歩幅、あるいはオーディエンスとの距離。
たまにはオーディエンスの中に割って入っていく等、
実践的なアドバイスに考えさせられ、また、感銘いたしました。
そこで、20年ぐらい前のある出来事を思い出しました。
集まった全本社社員の前で、
あの盛田昭夫さんが、やおらパイプ椅子を小脇に抱え、
壇上から降りたのです。
皆、あっけにとられました。
オーディエンスと同じ床にご自身で椅子をセットし直した盛田さんは、
そこに座り直してこう切り出しました。
「今日は、皆さんにお願いがあってやって来ました。
だから、壇上から物を言うのは止めたいと思います。」
話の内容が問題なのではなく、”プレゼンテーション”がポイントです。
盛田さんは、大胆にも壇上を降り、椅子をセットし直し、
社員と目の高さを同じにして、「お願い」と称した説得をしたのです。
もちろん、盛田さんが、どこかで「プレゼンテーション研修」を受講
したはずがありません。
しかし、このようなとっさの判断で、いつも、社員のみならず、
世界中の人々を魅了し説得してきたのだと思います。
まさに神業。
ゆえに「世界で最も愛された日本人」と称されるのでしょう。
「Do you know me?」
同じ言葉でも、プレゼンターの立ち位置が変わると、
伝わり方が全く変わります。
伝わらないのを聴衆のせいにしては、進歩はありません。
最後に、盛田さん語録を。
「聞き損ないは、言い手の粗相」
ソソーを少なくいたしましょう!
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