2014年03月17日 14時51分更新
確かに言われてみれば、街でスカーフをまとったアジア系の女性を
よく見かけるようになった。
いわゆるイスラム教の信者の人たちだ。観光で来日しているらしい。
アジアと言うと仏教、なんて長い間思っていた。
しかし、トルコ、インドネシア、イラン、マレーシアにはイスラム教
信者が多く、1990年には11億人だったのが2030年には倍の22億人に
なりそうだと、最近のテレビで報じていた。
イスラム教徒は今や世界の人口の1/4を占める。あの相撲の世界でも
「大砂嵐」が現れた。
ASEAN諸国の経済成長に伴ってイスラム教徒の観光来日が増えて
いるのも事実。我が国としてもそれは大歓迎だろう。
その宗教に沿った行動規範を「ハラール」というそうだ。
彼らは豚肉を食さない。他の肉でもハラールに沿った調理法を用いな
ければアウトだ。酒は御法度。一日5回の礼拝は欠かせない。
肌は人前にあまり露出できない、等らしい。
「これに合わせるのは難しい」と思う観光業者はお客様を増やすことが
できない。
一方、積極的にハラールを研究し、「おもてなし」を構築する観光業者
には客が殺到することになるだろう。
これこそ、ニードベース・セールスのお手本だ。
顧客目線で商品を選び構築する。
「世界中の人が、とんかつと日本酒と温泉大浴場が好き」と押し付け
ないのがニードベース・セールスだ。
自分が一流のシェフだと自惚れて、イスラム教徒にとんかつを押し付け
て商売を失敗することのないよう。
「お も て な し」とは相手の立場、価値観を理解して行動に反映
させることだ。
今、日本では、「ハラール」のシールが貼ってある食品、「ハラール」
と看板を掲げているレストランやホテルに、イスラム教徒の観光客が
殺到しているそうだ。
「子育て保険アドバイザー」のバッチに子育て世代のママさんが殺到
するように、は言い過ぎか。