2014年02月12日 11時01分更新
生命保険の日本社が元気ですね。
日本生命保険社が4月から主力商品の保険料の引き下げを発表したのはご記憶に新しい所だと思います。
日本生命保険社の主力商品は死亡や医療、介護、年金など11種類の保障を契約者が組み合わせて加入するというものですが、死亡保険金が2000万円で医療や介護保障を付けた標準的な契約例で、20代男性で毎月8000円後半の保険料が約8000円に下がるというもの。
保険料引き下げ率は、20代、30代で約7%、40代で約5%、50代で約4%と年齢が上がるにつれて圧縮され、インターネット専業の生保などが低価格を打ち出す中で、将来の主要顧客となる若年層を取り組む狙いがあると報道されていました。
第一生命保険社や住友生命保険社は既に昨年4月に主力商品の値下げに動いていて、運用利回りが予定利率を下回る「逆ザヤ」の解消を受け、今後益々保険料引き下げの動きが広がる可能性がありますね。
そうした中、第一生命保険社が、「損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険」を完全子会社化と外資系やインターネット系生保が扱う「割安な生命保険販売」に参入すると発表されました。
第一弾として投入されるのは医療保険で、しかも、これを複数の保険会社の商品を扱う「保険ショップ」や「銀行の窓口」で主に販売するとのこと。正直、ビックリの戦略ですね。
第一生命保険社と異なるブランドで商品供給し主力商品との競合を避けるという戦略を取るようで、ここは、住友生命社が「メディケア生命」という別ブランドを立てて、保険ショップラインを中心で販売している戦略と同じですね。
第一生命保険社の医療保険の標準的な契約で保険料は35歳男性で月約3800円。
新会社の医療保険は従来より2~3割程度低くなる見通しとのことです。
生命保険日本社の各社、元気ですね。
従来の営業職員を活用した販売チャネルへの影響や過度な販売競争を懸念して、割安な保険販売を見送ってきた日本社が、若年層を中心に複数の保険会社を比べて割安で分かりやすい商品を選ぶ動きが加速し、シェアが奪われていましたが、逆に一挙に攻勢をかけて来ましたね。
今後の日本社がどんな攻勢を仕掛けてくるか注目したいと思います!
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