2013年05月20日 10時36分更新
この季節になると、どうしても「天候デリバティブ」を紹介したくなってしまいます。
「天候デリバティブ」とは、「天候」をトリガーとした金融派生商品。
ウィキぺディアによると『気象現象である気温、湿度、降雨量、降雪量、霜、風速、台風などを基準として条件(ストライク値)を定め、条件を上回れば(または下回れば)自動的に補償額が支払われる権利(オプション)を取引するものである。購入者はオプション料を支払いオプションを購入し、気象の結果によってオプション料より補償金が支払われる。主に、収益が天候に左右される事業のリスク・ヘッジに用いられる。』と表記されています。
ちょっと分かり辛いですよね。
具体的なものには、こんな業者に想定されます。
□レジャー業(テーマパーク、ゴルフ場、スキー場、ホテル、旅館)
降雨、台風、降雪、少雪などにより収益が減少するリスクをヘッジ出来ます。
□小売・飲食業
降雨、台風、降雪などにより収益が減少するリスクをヘッジ出来ます。
□飲料、アパレル、冷暖房機器、灯油、LPガス
冷夏や暖冬などにより収益が減少するリスクをヘッジ出来ます。
□エネルギー(電力、ガス、石油)
冷夏や暖冬などにより収益が減少するリスクをヘッジ出来ます。
□運輸・物流、建設業
降雨、台風、降雪などによる作業遅延、遅配や防災対策に伴いコストが増加するリスクをヘッジ出来ます。
金融デリバティブは保険ではなく保険会社が取り扱う金融派生商品。従って、保険では、気象変動によりお客様に生じた実際の損害額に基づいて保険金が支払われますが、天候デリバティブでは、実際の損害の有無および損害額とは直接関係なく、契約時に定めた対象指標の変動のみに基づき、決済金のお支払いの有無と額が決まります。したがって、天候デリバティブでは、実際の損害額と決済金のお支払額との間に差(ベーシス・リスク)が生じるのが一般的です。
Dr.ウエノもこの商品は好きで、うなぎ屋さんや自動販売機業者さんに「冷夏になった場合に昨年と比べ大幅にダウンした売上をカバー出来る」として積極的に案内をしていました。
末本番の前、いつも5月とか6月に販売していた経験があるので、この季節になると「天候デリバティブ」今年はどうなのかなーと思わずにはいられません。
変な職業病ですね。
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