|

入浴介助で危険を感じることは「転倒」が72%で1位。介助者を悩ませる浴室環境と自宅入浴のニーズ|介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン|保険ニュース

入浴介助で危険を感じることは「転倒」が72%で1位。介助者を悩ませる浴室環境と自宅入浴のニーズ|介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン


株式会社小学館(本社:東京都千代田区)が運営する『介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン』(https://kaigo-postseven.com/marketing-research)は、『介護ポストセブン』(https://kaigo-postseven.com/)の会員組織『介護のなかま』登録者を対象とした「入浴介助の実態調査」を行い、「自宅で入浴したいという思い」と「それができない原因」を明らかにしました。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/13640/3840/13640-3840-3d9b20efb0c7b1f08dedb19fb002ec5d-1200x675.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 2025年の大阪・関西万博で話題となった「ミライ人間洗濯機」は、入浴しながら身体を洗浄する未来型の入浴体験として注目を集めました。
 そして2026年6月、この技術を介護向けに応用した入浴装置「ミラブル アシストバス」が大阪市内の介護付きホームに本格導入されました。
導入先では、こすり洗いの手間や、利用者を乗り移らせたり姿勢を支えたりする場面が減り、スタッフの身体的・精神的負担の軽減につながっていると報じられています。

 「人間洗濯機」のようなテクノロジーへの期待の声は、なぜ上がっているのでしょうか?
介護マーケティング研究所は、「なぜ入浴介助はこれほど大変なのか」「負担を軽減するために何ができるのか」を、入浴介助に関わる・入浴介助サービスを利用する1,176人の声から読み解いていきます。


◆調査概要
調査主体:介護マーケティング研究所by介護ポストセブン
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査対象:『介護ポストセブン』会員組織『介護のなかま』登録者
調査地域:全国(国内)
調査期間:2026年2月26日(木)~ 3月26日(木)
有効回答者数:3,927名(うち入浴介助が発生している回答者1,176人)


【調査サマリー】
- 介護で入浴は大きな課題に。入浴介助はサービス利用が66%- 入浴介助の大変さは「浴室での転倒」にあり。72%が危険視- 入浴介助の負担を生む「浴室環境」。狭さ・滑り・段差が課題に- 安全な入浴環境があれば14%が通所回数を減らしたい


調査詳細
◆介護で入浴は大きな課題に。入浴介助はサービス利用が66%
 まず前提として押さえておきたいのは、入浴介助は介護と密接に関わる行為であることです。
 調査では、入浴介助に「関わっていない」と回答した2,751名のうち、86%はそもそも介護・ケア自体に関わっていないことが分かりました。
逆に言えば、家族介護では入浴が介護上の課題になるケースが少なくないことが窺えます。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/13640/3840/13640-3840-46ccf230788f0df43f632f995f0d67c9-1200x675.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「介護で入浴は大きな課題に。入浴介助はサービス利用が66%」


 さらに、どのように入浴介助を行っているかの内訳を見ると

デイサービス等、通所で入浴している:50%
自宅で入浴介助に関わっている(家族が担当):34%
自宅で入浴介助サービスを受けている(訪問サービス利用):16%

 となり、入浴介助の方法としてデイサービスや訪問入浴などのサービスを利用する人が66%を占めています。
入浴介助は家族だけで行うものではなく、デイサービスや訪問入浴などの介護サービスを組み合わせながら対応するケースが多い実態が明らかになりました。


◆入浴介助の大変さは「浴室での転倒」にあり。72%が危険視
 入浴介助に関わる402人は「身体的負担を感じる:80%」「精神的負担を感じる:68%」と身体面、精神面どちらも高い負担を感じていました。
実際に入浴介助をしている人たちは、何に困り、何を危険だと感じているのかの質問では、どちらの質問でも「転倒」に関する項目が1位となりました。

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/13640/3840/13640-3840-76a58f7a215f85b4daaf94ed0e834d4b-1200x675.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「入浴介助の大変さは「浴室での転倒」にあり。72%が危険視」


●入浴介助で困っていること
転倒しないか不安:65%
体を支えるのが大変:51%
浴槽の出入りが大変:40%
腰や体が痛い:38%
時間がかかる:36%

●入浴介助中に危険だと感じること
浴室での転倒:72%
浴槽への出入り時などの転倒:50%
ヒートショック:36%
介助中に自分が体を痛める:34%
介助中に被介護者が転ぶ:28%

これらの結果から、入浴介助において「転倒への不安」が大きな負担要因になっていることが分かります。


◆入浴介助の負担を生む「浴室環境」。狭さ・滑り・段差が課題に
 なぜこれほど多くの介護者が「転倒」を気にして、身体的・精神的な負担を感じているのでしょうか?
介護者が困っている理由・危険だと感じる理由の自由記述回答には

浴室が狭い
床が濡れて滑りやすい
浴槽が深い
段差がある
介助者と本人が同時に動くスペースがない

など、「介助者の技術」の問題だけではなく、「浴室そのもの」の問題が多く挙げられました。

狭いところで大人2人が動くので予想外の動きでお互いがぶつかってしまい転びそうになる [54歳 女性]
狭いので転んだら危ないし賃貸なので設備もままならない [53歳 女性]
濡れた場所だと滑りやすいので身体を支える時に滑りを感じてひやっとしたことがある [41歳 女性]

 ところが、浴室のリフォームをした介護家庭の割合を見てみると

デイサービス等通所で入浴している人:15%
自宅で入浴介助に関わっている人:29%
自宅で入浴介助サービスを受けている人:28%

となり、自宅で入浴介助を行っている介護家庭でも、浴室リフォームを実施しているのは3割未満にとどまりました。
つまり、多くの介護家庭では、浴室のリフォームを行わないまま入浴介助が行われていることが分かります。

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/13640/3840/13640-3840-384d609cdc69c860e4c4722d795ef416-1200x675.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「入浴介助の負担を生む「浴室環境」。狭さ・滑り・段差が課題に」


 しかし、自宅の浴室にあるバリアフリー設備では

手すり:71~72%
シャワーチェア:58~59%
滑り止めマット:48~51%

と、浴室をリフォームした人は3割未満にとどまる一方、手すりやシャワーチェア、滑り止めマットなどの設備・用品は半数以上の介護家庭が利用しています。
一方で、浴槽台・バスボードや浴槽改修など、工事や設備変更を伴うものの利用率は比較的低くなっています。
この結果からは、介護が必要になった家庭では、まず既存の浴室に後付けできる設備や用品を取り入れ、その後に必要に応じて大規模なリフォームを検討するという対応が考えられます。

◆安全な入浴環境があれば14%が通所回数を減らしたい
 デイサービス等通所で入浴している590人に、「自宅で安全に入浴できるなら、通所での入浴回数を減らしたいですか?」と尋ねたところ、「減らしたい : 6%」「やや減らしたい : 8%」の計14%という結果になりました。

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/13640/3840/13640-3840-772e11ddf5ab30996eb0963baf29f717-1200x675.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「安全な入浴環境があれば14%が通所回数を減らしたい 」


 さらに、施設の入浴サービスから家族による入浴介助への変更については、「検討している : 7%」「予定している : 2%」「すでに切り替えを進めている : 2%」などが計11%となっています。

 「減らしたい」と考える人が14%いる一方、家族による入浴介助への変更を検討・予定・切り替え中の人も11%存在しており、自宅入浴へのニーズが一定程度顕在化していることがうかがえます。

 理由として挙げられていたのは

住み慣れた家でゆっくり入浴して欲しいからです [46歳 女性]
デイサービス等の施設にお願いすると、実際にどのように入浴をさせていただいているかが見えないので不安感が否めないから [44歳 男性]
施設の入浴を極端に嫌がるので [62歳 女性]

など、本人の快適さや、施設に対する見えない部分への不安でした。

「自宅で入浴したい」という思いと、「安全に介助できない」という現実。そのギャップを埋めるために、浴室の広さや動線、浴槽への出入り、手すりの位置など、住環境を考えることが重要と言えるでしょう。


◆総括
「今回の調査から見えてきたのは、入浴介助の負担を軽減するには、介助者の技術や介護サービスだけでなく、「浴室という空間」そのものを見直すことが重要だということです。

 狭く滑りやすい浴室。自宅での入浴を望む人が一定数いる一方、浴室のリフォームを実施している介護家庭は3割未満で、7~8割の介護家庭では浴室リフォームが行われていません。
 浴室の狭さや滑りやすさ、段差などが負担・危険につながっていることを考えると、介助しやすい浴室環境には改善の余地があると考えられます。

 入浴介助では「どうやって介助するか」だけではなく、「どうすれば本人も介助者も無理なく、安全に入浴できるか」という視点が重要になります。
 万博で話題になった「人間洗濯機」への高い注目も、こうした課題が社会全体で共有されていることの表れと言えるでしょう。

入浴介助の負担を減らす方法は、1つではありません。
介助方法を工夫する、介護サービスを利用する、福祉用具を取り入れる、浴室を見直す。そして今後は、人間洗濯機のような新しい技術も選択肢の1つになっていくでしょう。」
(介護ポストセブン・介護マーケティング研究所 編集長・大橋拓哉)


◆調査データのご利用について
 本記事に掲載している調査データは、出典を明記いただければ自由に引用いただけます。

出典:入浴介助で危険を感じることは「転倒」が72%で1位。介助者を悩ませる浴室環境と自宅入浴のニーズ(介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン)
https://kaigo-postseven.com/228385


掲載しているデータは調査の一部です。掲載していないデータや自由記述設問に寄せられたコメント詳細については、以下までお問い合わせください。
※お問い合わせの際は、企業・部署名をご明記ください。

お問い合わせはこちら
介護マーケティング研究所
https://kaigo-postseven.com/contact
担当:小学館 メディアビジネス局


『介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン』は、現在まさに介護中の方、介護に関心の高い方のリアルなデータをもとに、ユーザー動向分析・マーケティング・認知度向上・商品開発に役立てられるサービスを展開しています。


介護マーケティング研究所 https://kaigo-postseven.com/marketing-research
介護ポストセブン 公式サイト https://kaigo-postseven.com/
介護ポストセブン X公式アカウント https://twitter.com/kaigo_postseven



プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供: PR TIMES

クレジットカード

人気記事ランキング

保険

とれまが保険は、一般社団法人日本ライフマイスター協会、一般社団法人保険健全化推進機構結心会、Insurance Service、三井住友海上、アフラック生命保険株式会社、セコム損害保険株式会社、富士火災インシュアランスサービス株式会社、ひまわり生命、エース損害保険株式会社、KABTO、アイアル少額短期保険株式会社の監修・記事提供を受けて運営されています。当サイトは閲覧者に対して、特定の金融商品を推奨するものではありません。当サイトに掲載されている情報は必ずしも完全なものではなく、正確性・安全性を保証するものではありません。当社は、当サイトにて配信される情報を用いて行う判断の一切について責任を負うものではありません。

一般社団法人 日本ライフマイスター協会 一般社団法人 保険健全化推進機構 結心会 Insurance Service

三井住友海上 aflac セコム損害保険株式会社 富士火災インシュアランスサービス株式会社

ひまわり生命 エース損害保険株式会社 KABTO アイアル小額短期保険株式会社

保険代理店 (455)

  •  生命保険

    生命保険(せいめいほけん)とは、人間の生命や傷病にかかわる損失を保障することを目的とする保険で、契約により、死亡などの所定の条件において保険者が受取人に保険金を支払うことを約束するもの。生保(せいほ)と略称される。

  •  がん保険

    がん保険(がんほけん)とは、日本における民間医療保険のうち、原則として癌のみを対象として保障を行うもの。癌と診断された場合や、癌により治療を受けた場合に給付金が支払われる商品が多い。保険業法上は第三分野保険に分類される。

  •  医療保険

    高額の医療費による貧困の予防や生活の安定などを目的としている。長期の入院や先端技術による治療などに伴う高額の医療費が、被保険者の直接負担となることを避けるために、被保険者の負担額の上限が定められたり、逆に保険金の支給額が膨らむことで保険者の財源が...

  •  年金保険

    年金保険(ねんきんほけん)とは、保険の仕組みを使い、保険料の拠出が前提となっている年金制度。主として私的年金のことを言うが、公的年金の仕組みを指すこともある。 先進国の公的年金はほとんどが保険料の拠出を前提とする制度を採用しており、財源を税のみで給...

  •  自動車保険

    自動車保険(じどうしゃほけん)とは、自動車の利用に伴って発生し得る損害を補償する損害保険であり、強制保険と任意保険とに分類される。農協や全労済などで取り扱うものは自動車共済と呼ばれる。

  •  損害保険

    損害保険(そんがいほけん、英: general insurance, non-life insurance 、仏: assurance de dommages)は、損害保険会社が取り扱う保険商品の総称。略して損保(そんぽ)とも呼ばれる。

  •  火災保険

    火災保険(かさいほけん)は損害保険の一つで、建物や建物内に収容された物品(住宅内の家財用具、工場などの設備や商品の在庫など)の火災や風水害による損害を補填する保険である。

Copyright (C) 2006-2026 sitescope co.,ltd. All Rights Reserved.