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「バッグの中身は何を語る?」 出産を控えた各国の女性たちの『マタニティバッグ』が映し出す母子保健の不平等 を水・衛生の国際NGOウォーターエイドが明らかに|保険ニュース

「バッグの中身は何を語る?」 出産を控えた各国の女性たちの『マタニティバッグ』が映し出す母子保健の不平等 を水・衛生の国際NGOウォーターエイドが明らかに


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5月5日の「国際助産師の日」、5月10日の「母の日」に合わせて、ウォーターエイドは、日本、イギリス、エチオピア、カナダ、ガーナ、マラウイなど12か国の女性たちの写真や動画を通して、出産を前にした喜びや希望、不安等を紹介しています。

「陣痛が始まると、助産師は水をくみに分娩室を出ていきます。助産師が戻ってくる前に、たいてい出産は終わってしまいます。私自身もそうでした。ここで水が使えるようになってほしいです。」
― ミアッタさん(妊娠9か月、リベリア、グランドケープマウント 郡)
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「汚れた水の問題など、余計な不安まで抱えながら出産しなければならないなんて、想像もできません。女性がそんな不必要な負担を背負うべきではありません。世界のリーダーたちに伝えたいのは、“想像力”を持ってほしいということ。想像力と勇気を持ち、行動してほしいです。」
― アヤコさん(43歳、東京)
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カミソリや漂白剤、ビニールシート、水をくむバケツといったものから、スマートフォンや搾乳機、脱脂綿まで、ウォーターエイドはグローバルキャンペーン「Time to Deliver*1」の一環として、世界中の出産を控えた女性たちがマタニティバッグに何を入れているのか、またその違いを通して、女性たちを取り巻く深刻な現実を明らかにしました。

ベビー服やおくるみ、水のボトルや水筒など、多くの女性に共通する持ち物がある一方で、それぞれのバッグの中身の違いは、出産の場がどのような環境にあるのかを映し出しています。そしてそこから、世界の母子保健に深く根付く不平等の実態が浮かび上がります。

世界では基本的な水や衛生環境が整わないまま、2秒に1人の女性が出産しています。その結果、毎年1,600万人以上の女性が、本来防ぐことのできる命に関わる感染症のリスクにさらされています。つまり、どの国・地域で出産するのか、そしてどの程度、水やトイレが利用できるのかによって、女性たちが出産時に持参するものは「生き延びるために不可欠なもの」にも、「母子の快適さを支えるもの」にもなりえるのです。
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ローズさん(マラウイ)

マラウイ・マンゴチ県のナクンバ保健センターでは、20歳のローズさんが出産を控えています。ローズさんのバッグには、水をくむためのバケツ、へその緒を切るためのカミソリと処置のための糸、そして生まれたばかりの赤ちゃんを包むためのチテンジ布 (マラウイの伝統布)と帽子が入っています。

これから初めての出産を控えるローズさんは次のように語ります。

「この施設のトイレの中には水がないので、外の給水栓から水を運んでいます。ほうきや石けん、モップなど、ここでは足りないものばかりです。私がいま1番必要なのは石けんです。トイレの後など、手を洗う必要があるからです。石けんを使わないと、十分に手を清潔に保つことはできません。本当につらい状況です。」
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第1子の出産を控えるアミラさん(イギリス)

イギリスでは、34歳のアミラさんも初めての出産を控えています。アミラさんが準備している持ち物には、水筒や洗面用具、そして母親から受け継いだ特別なアイテムが含まれています。アミラさんはこう話します。

「このストロー付きの水筒は、分娩中も水分補給をしやすくてとてもよいと聞いたので準備しました。それから、お守りとして持っていく大切なものがあって、それがこのブレスレットです。子供の頃、母が身につけていたものなんです。これを身につけることで、母や家のことを思い出せるんです。」

「世界のどこかで、2秒に1人の女性が清潔な水やトイレ等の十分な衛生環境が整わないまま出産しているなんて、これまで知りませんでした。恐ろしいことだと思います。出産の際にはすべての女性に清潔な水が確保されることが不可欠です。自分自身や赤ちゃんを清潔に保つこと、分娩中に飲み水があること、そして感染のリスクに対応できることは、医療全体において重要ですがとりわけ出産時には欠かせません。」

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首都のアディスアベバに暮らすロイドさん(エチオピア)


エチオピアのアディスアベバで美容院を営む31歳のロイドさんは、次のように話します。

「アディスアベバのような都市に暮らす人々は、基本的なサービスの利用が比較的容易で恵まれた環境にあります。しかし国全体で見ると、最低限の必需品さえ手に入らない女性がたくさんいます。よりよい生活への第一歩として、水へのアクセスの改善と衛生に関する意識向上に重点を置くべきだと考えています。」

「病院に持っていくバッグには、着心地のよいパジャマや必要に応じて痛み止めなどを入れています。その中でも1番大切なのは、義母がくれたおくるみです。夫もこれに包まれて育ち、今度はその子供たちが使うことになります。」
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アンシヤさん(エチオピア)

首都のアディスアベバから離れた村に住む28歳のアンシヤさんは、民族紛争の影響で移住を余儀なくされ、現在は水不足に苦しむ地域で暮らしています。アンシヤさんは現在6人目の子供を妊娠中です。

出産にあたり保健センターへ持参するものについて、アンシヤさんは次のように話します。

「赤ちゃんの服やおくるみを用意しました。それから、保健センターには水がないかもしれないので、バケツも持っていく予定です。清潔さを大切にしているので、水は何よりも重要です。」
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助産師のヒンディーヤさん(エチオピア)

アンシヤさんが出産予定の保健センターで助産師として働くヒンディーヤさんは、現場の課題について次のように説明します。

「最大の課題は、電気と水です。妊娠中でも水を背負って運ぶ母親たちの姿を見ると、胸が痛みます。時には1週間以上水が使えないこともあり、私たちの業務は非常に困難になります。電気も課題ではありますが、最も深刻なのは水不足です。水は、私たちが行うすべてのことに欠かせません。」
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第4子を妊娠中のアヤコさん(日本)

東京在住のアヤコさん(43歳)は3人の子供を持つ母親で、現在、第4子の出産を控えています。これまでに2人の子供を出産した矢島助産院で今回も出産する予定です。日本では、医療機関が紙おむつやパジャマ、新生児用の衣類などをまとめた「出産準備セット」を用意するのが一般的です。アヤコさんはこれに加え、夫が準備してくれた安産のお守りと母子手帳を持参する予定です。

アヤコさんは次のように話します。

「母子手帳は、これまでの妊娠の記録がすべて残っていて、私にとってとても大切なものなので持っていきます。それから、大好きなアーティストのコンサートでもらったお水も気持ちが前向きになるので、一緒に持っていきたいと思っています。」

ウォーターエイドで水・衛生・保健政策責任者を務めるヘレン・ハミルトンは次のように述べています。

「母親として、私自身も出産の準備がどれほど大きな不安を伴うものか、よく分かります。赤ちゃんに会える喜びと同時に、赤ちゃんが無事に生まれてくるのかといった不安は誰もが抱えます。」

「このマタニティバッグシリーズでは、女性の安全や出産を取り巻く環境が、住んでいる場所や受けられるケアによって左右される、いわば“運任せ”の状況にある厳しい現実を浮き彫りにしています。多くの場合、出産を控えた女性たちは赤ちゃんの衣類だけでなく、本来は医療施設にあるべき必需品まで自ら用意しなければなりません。いまだに5分の1の保健医療施設には清潔な水や基本的な衛生環境が整っておらず、助産師が手を洗ったり、器具を消毒したりすることができません。そのため女性たちは、自身の安全を守るために、ビニールシートや消毒剤、水などを持参しなければならないのです。」

「マタニティバッグは、単に女性が何を必要なのかを示すだけでなく、医療体制がどこで機能不全に陥っているのかを浮き彫りにします。解決策はシンプルで、すでに効果が実証されています。清潔な水と適切な衛生環境は、人の命を守ります。政府や意思決定者は、こうした基本的でかつ命を守る基盤への投資を優先しなければなりません。世界中の女性たちは変化を求めています。今こそ、その声に耳を傾けるときです。」

今年12月に開催される国連水会議を前に、ウォーターエイドは国際社会に対し、保健医療施設における水・衛生への資金拠出を強化するための強いコミットメントを求めるとともに、世界中の女性と新生児が安全で尊厳あるケアを受けられるよう呼びかけています。変化を求める声は、世界中の女性や医療従事者たちから既に上がっています。
*1 Time to Deliverキャンペーンとは?
2026年12月、「持続可能な開発目標ゴール6:水と衛生」の達成に向けた議論を目的に、開催される国連水会議を前に、保健と水、とくに出産という新しい命の誕生に焦点を当て、誰もが清潔な水を使える世界の実現を訴えかけるグローバルキャンペーン。

プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供: PR TIMES

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