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危険な出産:アフリカでは、清潔な水がないことが原因で、出産する女性が敗血症で死亡するリスクが約150倍―ウォーターエイドの調査で明らかに|保険ニュース

危険な出産:アフリカでは、清潔な水がないことが原因で、出産する女性が敗血症で死亡するリスクが約150倍―ウォーターエイドの調査で明らかに

水・衛生専門の国際NGOウォーターエイドは、2026年3月22日の「世界水の日」に向けて、調査レポート「水なき出産(Born without water)」を発表しました。


[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16535/92/16535-92-661a4cfe3cf8745904a1701aed8be5ae-1200x800.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


このレポートによって、サハラ以南アフリカでは、分娩室における清潔な水と衛生サービスの慢性的な欠如によって、9人に1人の女性が敗血症を発症し、毎年約13,000人の女性が出産に関連する敗血症で命を落としていることが明らかになりました。これは1日あたり36人の女性の命が失われている計算になり、サハラ以南アフリカの女性が敗血症で死亡するリスクは、西ヨーロッパや北米の144倍にのぼります。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16535/92/16535-92-bc782a35184cba792ecfdeb3e75b5c00-3125x1581.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


不衛生な環境での出産に関連して発症する、生命を脅かす感染症―産科敗血症(maternal sepsis)は、妊産婦死亡の原因として世界第3位に位置づけられていますが、今回の調査結果は、どこで出産するかによって産科敗血症で命を落とす可能性が大きく異なるという世界的な不平等を明らかにしました。

本調査では、ナイジェリア、ルワンダ、ザンビアを含むサハラ以南アフリカ10か国の分娩施設の実態を詳細に分析。その結果、出産の76%(約4分の3)が「危険な」環境で行われていることが明らかになりました。具体的には、65%の出産が、適切に清掃されていない保健医療施設で行われ、66%の出産が、手洗い設備や石けんのない環境で行われ、78%の出産が、適切なトイレのない施設で行われています。
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こうした状況により、多くの女性たちは不衛生な分娩室での出産を余儀なくされ、出産後には傷口が開いたまま不衛生な川で体を洗わざるを得ない状況に置かれています。新生児を取り上げる医療従事者や助産師も、手指や器具を清潔に保つ手段がなく、不衛生な状態で医療サービスを提供せざるを得ないのが現状です。

さらに、世界的な援助の削減により、母子の死亡率を下げるためにこれまで積み重ねてきた成果が停滞、もしくは後退しつつあります。しかしウォーターエイドの分析によれば、清潔な水とトイレを整備し、手洗いを可能にするというシンプルで低コストな取り組みを行うだけで、妊産婦の感染と死亡の少なくとも50%を防ぐことが可能です。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16535/92/16535-92-314f860322d62e1962dc535a4709ad4f-3900x3311.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


同報告書によって、すべての保健医療施設で清潔な水とトイレを利用し、衛生習慣を実践できるようにすることで、毎年1,000万件の産科敗血症の発症と8,580人の死亡を防ぐことが可能であることが明らかになりました。その費用は、1人当たり1ドル(約160円)未満と試算されており、敗血症の治療費と比べてもはるかに低コストです。さらに水・衛生は、命を救うという直接的な効果にとどまらず、貧困削減、教育の機会拡大、ジェンダー平等の促進など、コミュニティや社会全体に波及効果をもたらします。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16535/92/16535-92-211ea3aa44d00153d4aa47dff64e51bb-3900x3311.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


調査レポート「水なき出産」では、母子保健分野のNGOホワイトリボン・アライアンスが実施したインタビュー調査の結果も紹介。ウガンダの4地域から1,000人、そしてマラウイの5県にある25の保健医療施設から800人を対象に行われたインタビュー調査を通じて、次のような声が寄せられました。

- 断水が頻繁かつ長時間にわたって起きたり、保護されていない井戸を使わざるをえなかったり、水道栓が1つしかなく列に並んで長時間待たなければならなかったりすることで、保健医療施設内の清掃が十分になされておらず、感染リスクがとても大きい- 利用可能なトイレがほとんどないため、保健医療施設を利用する女性たちやそこで働く医療従事者は、近隣の民家のトイレを借りたり、屋外で排泄したりせざるをえない状況が続いている- トイレのピット(穴)が排せつ物であふれていたり、排水溝が詰まっていたり、汚水が水たまりとなっていたり、さらには分娩室外の排水溝に血液が混じっていたりと、排せつ物や排水が適切に処理されず放置されている
ウガンダの助産師、保健医療施設を利用する女性たちは、下記のように厳しい現実を語ります。

助産師 ジェニファー・ラッキーさん:
「水がないと、手指消毒や手洗いができないまま、(診察に来た)ある女性に触れてから次の女性に触れることがあります。そうすると、1人の女性の病気が次の人へと移ってしまいます。」

保健医療施設利用者 デボラ・ナンベゾさん:
「シーツは自宅から持参しました。病院はまったく清潔ではありませんでした。ベッドにはシミがあり、トコジラミがあちこちにいました。私にとっても、一緒にいた人たちにとっても、とても安全とは言えない状況でした。」
こうした現場の声は、保健医療施設における水と衛生サービスの欠如が、母親と新生児の安全を根底から脅かしている厳しい実態を示しています。

[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16535/92/16535-92-b4f21b3178a55689e3d25986034167d7-1200x800.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
リベリアのディア・クリニックでは、水へのアクセスが限られており、医療サービス提供や患者へのケアの質に影響を及ぼしています。クリニック内には配管された水がないため、分娩室やトイレでも水は使えません。


ウォーターエイド・ザンビアの現地代表であるヤンコ・マタヤは次のように述べています。
「清潔な水がないために、女性が出産で命を失うかもしれないと恐れるようなことがあってはなりません。助産師が、手洗いをすれば防げるはずの感染によって、喜びの瞬間が悲劇へと変わるのを見届けなければならないなど、あってはならないのです。
世界では2秒に1人の女性が、清潔な水と安全なトイレ、十分な衛生環境のない保健医療施設で出産しています。これによって、お母さんと赤ちゃん双方の命が危険にさらされています。
今回の調査は、明確な事実を示しています。解決策はシンプルで、低コストで、そして本来もっと早く実行されるべきものでした。清潔な水こそが、命を救うのです。
世界中の女性たちが、今まさに変革を求めています。私たちが力を合わせれば、リーダーたちにその声を届け、行動を促すことができます。すべての女性が、すべての出産で清潔な水を得られるように――今こそ実現の時です。変革は、水から始まります。」

調査レポート「水なき出産(Born without water)」英語版
※日本語版は近日公開予定

プレスリリース提供:PR TIMES

記事提供: PR TIMES

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