介護施設での事例研究発表を共有・表彰、「社内マニュアル浸透への取り組み」の発表、外国籍職員/学生スピーチコンテスト、海外人財パネルディスカッション、外部講師を招いた基調講演も。
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社会福祉法人元気村グループ(本社:埼玉県さいたま市、代表:神成 裕介)が運営する高齢者福祉・障害福祉サービス事業所「翔裕園」が2025年11月25日、第29回高齢者介護研究会をオンラインでグループ内の全国100拠点以上の介護施設を繋いで開催・実施しました。
グループ内介護施設での事例研究発表を共有し、優秀施設を表彰する場が高齢者介護研究会です。よりレベルの高いケアの実現方法を多くのグループ職員が知り、そして各施設で活用していくことを目的としています。
高齢者介護研究会のコンテンツは大きく5つ。
1.研究発表・優秀施設表彰
2.ポスターセッション優秀施設表彰
テーマ:「Genki Group式ケアマニュアル※」浸透への取り組み
※社内マニュアル
3.外国籍職員スピーチコンテスト表彰
テーマ:「介護」がわたしを変えたこと
4.海外人財パネルディスカッション
5.基調講演
平川理恵氏
テーマ:現場はここまで変えられる!~人間が決めたものは、人間によって変えられる。教育改革から学べること
■研究発表・優秀施設表彰
各施設で現在課題となっている事を選定し、その課題解決を数か月間データを取得、分析を行い、研究結果を資料にまとめて発表しました。発表内容をグループ内の審査員が、
1.PDCA,2.根拠,3.検証手段,4.汎用性,5.研究期間,6.資料の見やすさ,7.幸せに繋がっているか,8.伝え方,9.客観性,10.発表時間 計10項目で審査を行います。
・エントリー施設
1.
足立翔裕園(東京都足立区)
2.
いちかわ翔裕園(千葉県市川市)
3.
かわぐち翔裕園(埼玉県川口市)
4.
こうのすナーシングホーム共生園(埼玉県鴻巣市)
5.
たかつき翔裕館(大阪府高槻市)
6.
西おおいずみ翔裕館(東京都練馬区)
7.
南方ナーシングホーム翔裕園(宮城県登米市)
8.
夢工房翔裕園(埼玉県鴻巣市)
研究発表:最優秀施設
いちかわ翔裕園「手作り作品で地域とつながり、生きがいとやりがいを感じる」
疾病や認知症、平均介護度の高い傾向にある特別養護老人ホームであっても、ご利用者が「生きがい」や「役割」を持ち、笑顔で生活できるようにしたい――その思いから、新たにクラブ活動を発足した。お客様自身が制作した作品を地域で展示・販売する環境を整え、成功体験を通して、精神面・身体面に起こる変化を研究した。
取り組み内容
6か月間にわたり、以下の5項目を継続的に実施
- 手作り作品クラブ活動の開始- 参加者の日常の状態観察- 軽リハビリや長谷川式認知症スケールの実施- 主治医や専門医の意見聴取- 地域とのつながりの構築
クラブ活動は週2回(1時間/回)実施し、創作活動の前後に手指運動を行い、変化をデータ化した。
さらに、地域イベントで作品展示・販売を行い、ご利用者にも店員として参加していただいた。
成果と変化 当初は作業に戸惑う様子も見られたが、次第に細かい作業に集中し、自発的に取り組む姿が増加。 手指機能や認知症の軽減に大きな変化は見られなかったが、専門医からは「往診時の受け答えが著明に良くなった」との評価を得た。 日常生活での意欲や笑顔が増え、生きがいにつながる結果となった。 地域イベントへの参加により、整容やおしゃれへの意識が高まり、地域との交流を楽しむ効果も確認できた。
研究発表:優秀施設
こうのすナーシング共生園「アロマセラピーによる認知症高齢者の睡眠の質向上への取り組み」
認知症高齢者には、不眠や昼夜逆転が多く見られ、生活リズムの乱れが生活の質(QOL)低下の要因となっている。薬物療法に頼らず、心身を穏やかに整える非薬物的ケアとして、香り刺激と触れるケアを組み合わせたメディカルアロマセラピーに着目した。
取り組み内容
対象は認知症高齢者2名。
- K様(87歳・女性):昼夜逆転と拒否行動あり- Y様(84歳・女性):自発性の低下あり
以下の方法を実施
- アロマハンドマッサージと芳香浴を週3回以上実施- 使用精油はメディカルアロマセラピストが調合(ラベンダー・マジョラムで睡眠改善、グレープフルーツ・フランキンセンスで情動安定)- ハンドマッサージは会話を交えながら信頼関係を構築し、介護職員またはリハビリ職員が担当
評価方法:
- K様は夜間(21時~翌5時)の睡眠状態を1時間ごとに巡視し、熟睡・浅眠・覚醒をスコア化- Y様は「眠りスキャン」で睡眠時間・効率・中途覚醒時間を測定
成果
- K様:不眠日数が9月の5日から12月には1日まで改善。覚醒回数も47回から24回に半減。拒否行動が減少し、会話や「ありがとう」といった発語が増加。- Y様:睡眠時間が8.98時間から12.3時間へ延長。睡眠効率は88%から94%に改善。入眠潜時は21分から12分へ短縮、中途覚醒時間は68分から30分へ改善。さらに、積極的な発言や笑顔が増え、活動意欲が向上。
考察
アロマセラピー導入後、睡眠時間の延長、睡眠効率の改善、覚醒回数の減少が確認された。
香り刺激による副交感神経の賦活と、ハンドマッサージによる触覚刺激・オキシトシン分泌促進が心身の安定をもたらし、睡眠リズムの整調に寄与したと考えられる。
拒否行動や無気力状態の減少から、情動安定や意欲喚起にも有効な可能性が示唆された。
■外国籍職員によるスピーチコンテスト
今年のテーマは『「介護」がわたしを変えたこと』です。
これまでの自分と「介護」を始めてからの自分の違いは何か?
について感じていることを、ご自身の言葉でスピーチいただきます。
今年はグループ内の施設・学校より33名にご参加いただきました。
最優秀賞
社会福祉法人元気村
北こうのす翔裕園 エー ミィン チュさん(ミャンマー出身)
優秀賞
社会福祉法人長寿村
大田翔裕園 ス ミャッ サンさん(ミャンマー出身)
優秀賞
社会福祉法人元気村
南方ナーシングホーム翔裕園 チョッ ケイ カイ ミョー エーさん(ミャンマー出身)
皆さん様々な思いや目標を持って日本に来ていただきました。
元気村グループでは、外国籍職員の積極的受け入れ・働きやすい環境作りをこれからも邁進してまいります。
■海外人財パネルディスカッション
介護職員として日本で長く働いている外国籍職員をパネリストに迎え、日本で働く中での課題ややりがいを語り合いました。
日本語習得の苦労や、先輩達の丁寧な指導や文化理解の重要性、モチベーションにつながるキャリアアップなど、現場改善のヒントが多数。
どうすれば海外人財がもっと活躍できるか考える機会となりました。
■基調講演
前 広島県教育長の平川理恵氏にご登壇いただき、教育現場で進めた改革についてお話いただきました。
学校を「カリキュラム・カルチャー・システム」の視点で再構築し、数々の取り組みを進めてこられたエピソードをお聞きし、介護現場にも共通する「人を中心にした改革」から、多くのヒントや気づきを得られる講演でした。
※平川 理恵 氏
学校法人金蘭会学園 副理事長/前 広島県教育長。
全国初の女性公立中学校民間人校長として教育改革を推進し、広島県教育長として6年間にわたり多様な改革を実現。
現在は教育・子育て支援や企業役員、児童養護施設支援など幅広く活動。
近著『学校はここまで変えられる! ―授業・入試・不登校支援。「子ども視点」で動かした改革のリアル』(2025年8月、大和書房)など。
Voicy「平川理恵の『教育・子育てのツボ』ラジオ」では、教育やキャリアづくり、東洋思想、美術など幅広いテーマを配信中。ぜひご視聴ください。
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■協賛企業
・石川建設株式会社
・株式会社小山商会
・株式会社栄久
・エムシー社会保険労務士法人
・株式会社大塚商会
・株式会社日本医療食研究所
・株式会社バイオシルバー
・フォーク株式会社
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過去の高齢者介護研究会はこちら
■社会福祉法人元気村グループとは
私たち社会福祉法人元気村グループは平成5年に埼玉県鴻巣市に開園しました。「共に生きる」を共通理念に8つの社会福祉法人を展開しています。(社会福祉法人 元気村、長寿村、長寿の里、長寿の森、杜の村、共生会、福ふく、心の会)
ご利用者一人ひとりの「生きがい」まで追求し、「感動介護」を実現します。
[動画1:
https://www.youtube.com/watch?v=UBt-m8NrgEY ]
[動画2:
https://www.youtube.com/watch?v=N9L-EwxRDCI ]
電 話: 048-631-0070
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